歌詞

それでは、BUMP OF CHICKEN楽曲の肝でもある歌詞について見ていきましょう。

スタートライン

そしてその身をどうするんだ
本当の孤独に気付いたんだろう
溢れる人の渦の中で 自らに問いかけた言葉
放射状に伸びる足跡 自分だけが歩き出せずにいる

出典: オンリーロンリーグローリー/作詞:藤原基央 作曲:藤原基央

社会に出たとき、夢を目指すと決意したとき、周りばかりが才能があり、確実に前に進んでいるような焦りの気持ち。

学校では、みんな毎日顔を合わせて、笑い合っていたのに。同じだと思っていたのに。

いつの間にか置いていかれたような、ひとりになってしまったような孤独感。

誰でも感じたことのある、未来が開けた瞬間の孤独を高らかに歌います。

死んだ心をどうするんだ 忘れた振りして覚えてんだろう
突き放しても 捨ててみても どこまでも付いてくるって事
闇に守られて 震える身に 朝が迫る
置いていかれた迷子 遅すぎた始まり
さあ 何を憎めばいい 目隠しをしたのも 耳塞いだのも 全てその両手

出典: オンリーロンリーグローリー/作詞:藤原基央 作曲:藤原基央

自ら未来を拒み、怖がり、閉じこもった心。

未来に進む恐怖に打ち勝てなかった自分。

夢なんていらないと蓋をした後も、それでも湧き上がる情熱のかけら。

当たり前の日常の中でも、ふとした時に、捨てきれなかった夢への思いがどうしても溢れてしまう、そんな瞬間を描いています。

才能?

ロンリーグローリー 最果てから声がする
選ばれなかった名前を 呼び続けてる光がある
オンリーグローリー 君だけが貰うトロフィー
特別じゃないその手が 触る事を許された光

出典: オンリーロンリーグローリー/作詞:藤原基央 作曲:藤原基央

才能がないから、あいつの方がスゴイから。

そんな恐れで手放した夢が、それでも追いかけてくるとき、この曲はあなたを捕まえます。

才能はなくても、特別な存在じゃなくても、自分自身が納得できる自分になること。

それこそ、“トロフィー”なのかもしれません。

辛くて当たり前

笑われる事なく 恨まれる事なく 輝く命など無い
眩しいのは最初だけ 目隠し外せ ほら 夜が明けた

出典: オンリーロンリーグローリー/作詞:藤原基央 作曲:藤原基央

夢を追えば否定されることもたくさんあります。

誰かと比べて、「いつまでも大人にならない」と非難されるかもしれません。

否定されることは苦しいし、上手くいかないことは辛いでしょう。

それでも、その先には輝く未来があるかもしれない。

可能性は、そこにあるのです。

夢がかなったその先

ロンリーグローリー 最果てなど無いと知る
この歩みよりも もっと速く 飛び続けてる光ならば
オンリーグローリー それこそが狙うトロフィー
特別じゃない この手を 特別と名付ける為の光

出典: オンリーロンリーグローリー/作詞:藤原基央 作曲:藤原基央

そして仮に、あの頃描いた夢を手に入れたとしても、それは終わりではありません。

さらにその先には、目指すべきところが見えてくるのです。

“光”を目指し続けることが、生きるということなのかもしれません。

ユグドラシル

『オンリーロンリーグローリー』BUMP OF CHICKEN屈指のノリノリなギター動画と歌詞を紹介!の画像

そんな「オンリーロンリーグローリー」が収録されたアルバムが、BUMP OF CHICKENのディスコグラフィーの中でも傑作と名高い「ユグドラシル」

2004年リリース、メジャー通算2作目のアルバムです。

その中身についても、少し触れておきましょう。

収録曲