アニメ「坂道のアポロン」
アニメ「坂道のアポロン」とは小玉ユキによって描かれた漫画が原作のテレビアニメです。
2012年4月から2ヶ月の間、フジテレビ「ノイタミナ」枠にて放送され、「ジャズ」をテーマにした作品になっています。
その内容は、1966年が舞台となっています。
まず主人公の西見薫は高校生で父親の仕事の都合で、佐世保東高校に転校します。
その転校先のクラスメイトである川渕千太郎との出会いが、薫をジャズの道へ引きずり込んでいきます。
またジャズだけでなく人間模様も描かれており、薫や千太郎や他の登場人物の恋愛にも焦点が当てられてストーリーが描かれています。
full動画は?ミュージックビデオは?
「坂道のメロディ」は両A面シングルとしてのリリースであったために、どうやらミュージックビデオが制作されていないようです。
またYouTubeで「坂道のアポロン」のオープニングのfull動画を探してみましたが、公式の動画はアップされていませんでした。
しかし、instagramにアニメ「坂道のアポロン」のオープニング映像がアップされていたので載せておきます。
アニメ「坂道のアポロン」
「坂道のメロディ」の歌詞を紐解く
それではそんな「坂道のメロディ」の歌詞を見ていきましょう。
どうしよう あなたに出逢うまでの私 忘れちゃったわ
風は頬を撫でる
出典: https://twitter.com/my_fsngs/status/930595253488271360
♪ララバイ オブ バードランド♪ 坂道蹴りながら
頼りない影は伸びる
出典: https://twitter.com/jikomanbot/status/922087399047380992
そして、登場する「ララバイ オブ バードランド」という印象的なフレーズ。
この「ララバイ」は子守唄という意味があります。
さらに「バードランド」。
直訳すると鳥の国ですが、これはニューヨークのマンハッタンにあった老舗ジャズクラブの名前から来ているのではないでしょうか。
前述もしましたが、タイアップとなっている「坂道のアポロン」は「ジャズ」をテーマにした作品です。
それを踏まえ、ジャズの黄金期に栄え、そのシーンを引っ張っていたクラブの名前を引き合いに出すことで、アニメの世界観に寄り添わせていると考えることができます。
ちなみにこの「バードランド」という名前は、ジャズサックスの第一人者であるチャーリー・パーカーのニックネームの「バード」に由来しているそうです。
終わらない夏休みみたいね プールに忍び込んでる気分
ねぇ 服のまま泳ごうよ 跳ねる!!
出典: https://twitter.com/rainy_lyricsbot/status/932466879846785025
そして、なんだかわくわくする歌詞が出てきます。
学生時代の青春を想起するような歌詞からは、アニメの舞台である高校生活を連想することができます。
子どもと大人の狭間で揺れる高校生の人間模様も、「坂道のアポロン」では描かれているのでピッタリの歌詞ですね。
衝撃的誘惑スパイラル この胸を突き刺すビートはストレンジ
(それはパッと燃えて消えてしまうの)
散々な日々も上等 ドレスアップ
スウィングしてる ハイなスピード サラウンド
(それは何ていうダンス? 止まらないの)
出典: https://twitter.com/itekenanisonbot/status/929696548706926592
そして、YUKIの独特の感性が表れた歌詞が訪れます。
ひとつひとつの言葉をつまんでいくと「ビート」や「スウィング」など、ここでも「ジャズ」をイメージさせるフレーズが盛り込まれています。
ジャズ特有のアドリブ感が表現された歌詞には、華やかさも儚さも感じ取ることができます。
それはまるで人生のようで、ここでもそんな人生観や人間模様が描かれているのではないでしょうか。
行かないで 耳に絡みついてもう離れないよ
メロディは 恋みたいだ
出典: https://twitter.com/jikomanbot/status/930165602756341762