マドンナ【マイルズ・アウェイ】歌詞和訳&解説！まるでファンとの関係？離れていても想い合う二人が切ない

「私なら大丈夫よ

どうか謝らないでいてね でも本当だから

私が去った後 あなたは気付くのね

あなたの人生で起きたことの中で一番大切なものが私だって」

お互いに才能を認めあって結ばれたふたり。

国籍を超えて愛を育んで結婚し子どもを育てました。

ふたりとも別れに向かいつつあることに罪はないです。

元々、非常に難しい状況を覚悟して結婚したのでしょう。

予め予想されたすれ違いの生活。

どちらも多くのファンに求められてアーティストとして活動しています。

お互いのことよりもそれぞれのファンのことを大切に想っていたのかもしれません。

求められるアーティストとしての活動までやめることはできない事情がふたりともにありました。

そうした事情は分かり尽くしているからあなたはどうか謝ったりしないでと歌います。

実際に私はあなたのもとを去りました。

「マイルズ・アウェイ」は別れの直前の最後のメッセージです。

この結婚生活は破綻するかもしれないけれども大事なパートナーであったことを確認します。

マドンナにとってはあまりにプライベートな事情を明かした歌詞です。

こうした事情があったためかアメリカ合衆国ではシングル曲としてはあまり奮いませんでした。

それでもこの曲はマドンナにとってもファンにとっても大切な曲として聴き継がれています。

訴える愛の切実さが胸に沁みますし、そうした想いを表現するフォーキーなサウンドも素晴らしいです。

「私たちは遠く離れていても上手くやっているって思っているわ

とても離れていてもね」

いよいよクライマックスになります。

基本的にはリフレインですのでラストだけ切り抜きました。

お互いもう別れの予感が横たわっている中で語られた希望が持てるラストになっています。

このラインでマドンナが曲を終わらせたのは他のカップルに悪い影響を与えたくないからでしょう。

どのカップルも困難を超えて愛を育んでいる最中です。

頑張った結果、別れに至っても当事者を責めてはいけないという想いを滲ませます。

別れることよりもお互いの健闘を称え合いましょう。

そんな想いをマドンナは最後にしたためました。

気遣いを忘れずにいたふたりを、愛してくれたあなたを否定したくないと思うのです。

別れ際にお互いを責めることこそ不毛なことはありません。

マドンナはいつでも愛に感謝を忘れないアーティストなのです。

一方でファンへ向けてのメッセージとしてこのラストのラインを受け止めることも大事でしょう。

いつも遠くで愛を贈ってくれているリスナーたちとの絆の再確認。

「マイルズ・アウェイ」

様々な人々がお互いの距離ばかりを大切にして暮らしているのが現代の社会の在り方です。

私たちはプライベートなフロアに中々他者を呼び込みません。

しかし愛したパートナーとの関係だけは別です。

信じあった仲であるならばどこまでも距離を縮めたいと願います。

それでも現実には色々な事情がふたりの間に距離を置かせるでしょう。

そうした境遇でも心を通い合わせられる智慧をこの曲から学びたいです。

耳に心地よいサウンでの裏には悲しすぎる物語がありました。

それでもマドンナは究極的には愛の力に信頼を置いているのだと確信できます。

現実にふたりの間に横たわる距離を超える愛の力です。

その力の素晴らしさに勇気付けられて今日を生きていきたい。

マドンナの覚醒めてから意識がクリアになるまでに千千に散乱する様々な想い。

まるで愛のドキュメントであるようなリアルな歌詞。

この記事が少しでもリスナーの皆さんの理解の助けになれたら嬉しいです。

実際の愛を生きるのは世界中にいるすべてのリスナーですから。

ここまで読んでいただいてありがとうございました。

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中でもキャリア初のオールタイム・ベストアルバムの表題曲をご紹介。

「セレブレイション」

パーティをとことん楽しむ心を歌います。

マドンナに誘われたわどうしようと考えるとドキドキする曲です。

歌詞を和訳して解説いたしました。

ぜひご覧ください。