Amazarashiって?
顔出しなしの青森県在住のロックバンド
ボーカル、ギター:秋田ひろむ
キーボード:豊川真奈美
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/Amazarashi#%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%82%B3%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%95%E3%82%A3
現在、Amazarashi(アマザラシ)のメンバーは2人。
Amazarashiのフロントマン秋田ひろむは、2007年から音楽活動をはじめ、あまざらし名義で2009年ミニアルバム「光、再考」をインディーズからリリースしました。
そして、2010年「爆弾の作り方」でメジャーデビューを果たしました。
特筆すべきひとつは、デビューから顔出しせずにバンド活動をしていることです。
詞の世界観を一番に見て欲しいということから、実像、顔を出さずにライブでもパフォーマンスをしています。
秋田ひろむの顔は、公になっていません。
見られないとなると余計に気になりますが…。
それでも、秋田ひろむ、Amazarashiの世界観に共感するファンは増えつづけ、2017年にリリースされたベストアルバム「メッセージボトル」はオリコンウィークリー3位となるなど人気を博しています。
ライブは、ステージ前面に、紗幕をおろし、そこに映像を写し、ステージで演奏をするという特異な形式を取っています。
なんだか不思議な世界ですね。
Amazarashiのフロントマン、秋田ひろむ
Amazarashiの楽曲の全ての作詞作曲は、秋田ひろむによるものです。
その世界観は、悩み多き若者たちの心をガツンと打ち、共感を得ています。
夢を抱く者たちのジレンマに陥っているとき、挫折して、どうしようもない気分になっているとき、うんざりするような日常を過ごしているとき。
そんなときに、それぞれ感じるような実感を表現しているかのようです。
また、人生だれでも感じたことのある悲しみ、心が傷ついてしまいどこかナイーブな瞬間、それがまるで「雨曝し」のように降りかかっている、そんな酷い状況…。
どうしても勇気が出ずに行動に移せないとき、投げやりになってしまったとき、もう絶望の中にいるようなそんなとき。
そんなやるせない状況を表現しています。
しかし、そんな絶望の中には、必ずどこかに光があるんだ、といった希望を見いだすかのような歌詞の数々で、聴く者の共感を得ています。
秋田ひろむは、現在、青森県在住。
同郷の作家、寺山修司、太宰治をリスペクトしているようです。
寺山修司の独特な世界観、太宰治の劣等感、厭世観のような小説の世界を彷彿とさせます。
好きなファンも多いかもしれません。
Amazarashi「もう一度」
セカンドアルバム「夕日信仰ヒガシズム」収録曲
ここでは、Amazarashi「もう一度」という楽曲を中心にご紹介します。
2014年にリリースされたセカンドアルバム「夕日信仰ヒガシズム」の収録曲です。
「もう一度」は、ファンのあいだでは、つらかったとき、しんどかったとき、この先どうしていいか分からなくなってしまったとき、そんなときに聴くと勇気が湧いてきて、励まされたと評判になっています。
歌詞を見てみましょう
勇気をもらえるような歌詞
バイトの面接ばっくれて 雨雲眺めて不貞寝さ
ビールの空き缶で膨れた ゴミ袋で夢も潰れた
どっかで諦めていて 無表情に生きている
あまりに空っぽすぎて 途方に暮れちまうな
彼女が帰って来るまでに 言い訳を急いで思案する
何やってんだってしらけて どうでもいいやって居直る
そうだこの感じ 今まで何度もあった
大事なところで僕は何度も逃げ出したんだ
出典: もう一度/作詞:秋田ひろむ 作曲:秋田ひろむ
どうしようもない「僕」のようです。
彼女と暮らしているのでしょうか。
バイトの面接に行くと決めたのに、面倒くさくて行かなかったんですね…。
ダメ人間な「僕」。
破れかぶれの日常を送っているようです。
仕事から帰ってきた彼女に「何やってんだ」って怒られて、「居直」っているのでしょうか。
このままじゃダメだ、どうにかしなくちゃダメだ、逃げちゃダメだって思いながらも、出来ない「僕」。
面倒くさいし、どうせ「僕」なんか、みたいなくさくさした気持ち、空虚な気分で、過ごしているのでしょうか。
ダメダメ人間にありがちなエピソードかもしれません。
でも、これって、そんな気分になったり、逃げ出したことは、誰にでもあることかもしれません。
そこが共感を得ているのかもしれません。
昨日から雨は止まない このままでは終わらない 敗北 挫折
絶望がラスボスじゃねえ
自分自身にずっと負けてきた 勝てない訳ないよ自分なら
僕が一番分かってる 僕の弱さなら
出典: もう一度/作詞:秋田ひろむ 作曲:秋田ひろむ
バイトの面接にも行かず、働かないで、彼女に頼って甘えている、ゲームばかりやってる「僕」はダメ人間のようです。
そんな弱い「僕」は、ずっと自分に負けてきた、と自分でもよく分かっているようです。
自分の「弱さ」も分かっているんだ。
でも、どうしようもないんだと嘆いています。
もう一度 もう一度 駄目な僕が駄目な魂を
駄目なりに燃やして描く未来が 本当に駄目な訳ないよ
もう一度もう一度 僕等を脅かした昨日に
ふざけんなって文句言う為に 僕は立ち上がるんだ もう一度
出典: もう一度/作詞:秋田ひろむ 作曲:秋田ひろむ