12月3日から配信限定でリリースされた「冬夜のマジック」。
2016年6月にリリースした3枚目のアルバム「藍色ミュージック」に収録されたナンバー「夏夜のマジック」と対になった1曲です。
MV
ある冬の夜、路上ライブを行っていた川谷の前に、パン屋で働く可憐な女性(山川未菜)が現れます。川谷の歌声に魅力を感じた彼女は、お店で買って帰ってきたパンを差し入れします。
そんな彼女の優しさに惹かれ始めた川谷は、ライブに現れる彼女を待つようになりました。
しかし、そんなライブに別の男(渋谷謙人)が現れます。身なりの良いサラリーマン風のその男性ももまた、川谷の歌声に魅了されたひとりでした。
彼女がそんな彼に、一目で彼に恋に落ちたのを、川谷は見逃しませんでした。
3人はその夜をきっかけに、お酒を交わすまでに仲良くなります。待ち合わせはいつも川谷の路上ライブの前。当たり前みたいに彼女の隣に座り込む彼を、川谷は複雑な思いで見つめます。
ある夜、いつもと同じように川谷の前に座り込んだ彼女。遅れてきた男性は、彼女の隣に座ります。その手には、いつも彼女から差し入れられていたパンの袋がありました。
少しあと、彼は立ち上がります。彼女も促されますが、彼女はまだ川谷の歌声を聴いていたかったのか、一度躊躇しました。
しかしやはり、彼に促され立ち上がる彼女の背中。そんな背中に、川谷は届かない恋の歌を歌うのです。
収録曲
1、冬夜のマジック
2、Play Back End Roll
3、愛の逆流 (REMIX by PARKGOLF)
4、夕恋
出典: https://www.amazon.co.jp/%E5%86%AC%E5%A4%9C%E3%81%AE%E3%83%9E%E3%82%B8%E3%83%83%E3%82%AF-indigo-End/dp/B077G7HYZC/ref=sr_1_2?s=books&ie=UTF8&qid=1512711890&sr=8-2&keywords=indigo+la+End%E3%80%80%E5%86%AC%E5%A4%9C%E3%81%AE%E3%83%9E%E3%82%B8%E3%83%83%E3%82%AF
配信限定曲ながら4曲が収録されたコチラ。
エモーショナルなナンバーが揃っており、冬の夜の静かな雰囲気にぴったりです。
歌詞
冬夜の魔法が解けるまで あなたを奪いたい
出典: https://www.uta-net.com/song/240575/
“冬夜”、耳慣れない言葉ですが、もちろん造語ではありません。意味は言葉通りの「冬の夜」。
世界中の人間が“魔法”にかかる冬の夜といえば、クリスマスを連想してしまいますね。もうすでに誰かのものである“あなた”を、魔法の力でも何でも借りて奪ってしまいたい、そんな切ない思いが伝わってきます。
ストップモーション 陰った頃合い 見計らった スピッツ スピッツ
尖った口をした君を甘やかしたい
出典: https://www.uta-net.com/song/240575/
「ストップモーション」とは映像を制止することを表す言葉で、演出方法のひとつのこと。
陰った、とは彼女の表情のことでしょう。彼女の陰った表情を見て、彼女の好きなスピッツを歌ってあげる、そんな歌詞に読めます。
時間と時間が口説きあって ゼロになるところを恋と呼んだ
100まで一緒にいませんか?
出典: https://www.uta-net.com/song/240575/
時間と時間が口説き合う、美しい表現ですね。こういうセンテンスを読むと、川谷さん天才だなと思います。
それぞれ別々に刻んできた相手の時間と自分の時間が重なる瞬間、そこで恋が生まれる。
そうして100まで、ふたり同じ時計で数えたい。熱烈な愛の言葉です。
もう勝手な尺度で君想う バランスが分からない
ちょっとやそっとじゃ終わらない 自信はあるけど
出典: https://www.uta-net.com/song/240575/