不燃ゴミでもなく、粗大ゴミでもないといわれてしまった「君」。

一応、夢の処分方法については教えてもらっているはずです。

しかし、あえてそれには目を向けずに、「君」は自分の夢と向き合い始めます。

夢を追うことに嫌気がさしてしまった「君」。

「どうせ自分には、夢なんて達成できない」

「どうせ夢なんて持っていても、損するだけ」

そう思い込んでいたから、夢=ゴミだと決めつけていました。

しかし、実はその一方で真逆の思いも抱えていたのです。

「でも、もっと本気で頑張ればもしかしたら…」

「夢を持ち続けたら、何か良いことがあるかもしれない」

その気持ちを認めはじめてから、「君」の心には希望が少しずつ沸いてきたようです。

夢を捨てたい気持ちと、そうでない気持ちで揺れ動く「君」

ゴミですよ それ邪魔ですよ
放っておいたら もはや公害
捨てないのなら 違いますよ
持ち主がいるのなら夢ですよ

あの日からずっとずっと夢のままですよ

出典: 分別奮闘記/作詞:藤原基央 作曲:藤原基央

とはいえ、夢を捨てようという気持ちも、まだ残っているようです。

「ゴミですよ~もはや公害」の部分は、夢を捨てたがっている気持ちを描いているのでしょう。

確かに、夢を本気で追うのであれば当然デメリット(=公害)も出てきます。

そんな気持ちに対して「君」の本心も描かれていますね。

散々夢を捨てようとしたけど、結局捨てることができなかった「君」。

夢を捨てない選択をし続けたのであれば、その夢は「君」にとって必要ということなのでしょう。

自分の夢に満足している「君」

君のゴミが夢と化して はや幾星霜
燃やせなくて粗大で 味が出てきた なんて事もない

持って行かれてないぜ

出典: 分別奮闘記/作詞:藤原基央 作曲:藤原基央

夢を捨てずに、引き続き追い続けることを決意した「君」。

最近では夢に対する希望(=味)も出てきて、まんざらでもない様子です。

最後の「持って行かれてないぜ」という歌詞にも、注目してみましょう。

この部分には、恐らく「持って行かれてなくて良かった~」というニュアンスが含まれています。

「君」は自分の気持ちに正直になり、その結果、満足する人生を歩むことができたようです。

おわりに

BUMP OF CHICKEN【分別奮闘記】歌詞を解説!夢は燃えるゴミ?燃えないゴミ?何曜日に出す?の画像

「分別奮闘記」の歌詞は、コミカルでありながら、夢について考えさせてくれる内容でしたね。

BUMP OF CHICKENは、今回紹介した曲のような"意味の深い楽曲"を他にも多々歌っています。

ダンデライオン」「乗車権」「リリィ」等、物語仕立てで聴きやすい楽曲もあるので、要チェック!

きっと「分別奮闘記」の歌詞のように、感動や感心を覚えるはずです。

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