『カンヌの休日』の歌詞＆MVに注目！フジファブリックの山田孝之コラボ楽曲！

このドキュメンタリードラマは2017年1月～3月までテレビ東京系で金曜の深夜に放送されていました。

カンヌ国際映画祭に出品する映画作品の製作を目指そうとする山田と、その友人である山下敦弘の映画作りに対する取り組みに密着した記録映像というスタイル。やらかしちゃった感があふれるところも、不作為な感じで面白いです。

2016年夏、山田の呼びかけでカンヌ国際映画祭出品作として自主映画の製作を山下に提案。その後、映像プロダクションとして合同会社カンヌを設立し、映画では山田がプロデューサー、山下が監督を務め、芦田愛菜が主演を担当することに。その後、映画のノウハウを学ぶべく、日本映画学校に芦田愛菜が体験入学を果たす、というなんだか不思議な展開となりました。

ちなみに山下と山田とは同じテレビ東京で2015年に放送された『山田孝之の東京都北区赤羽』でコラボ済みの仲。『北区赤羽』もそうでしたが、『カンヌ』もまた息はあっているものの不思議な空気感がなんとも言えない、深夜の番組としてふさわしい番組でした。

この楽曲の作曲はフジファブリックですが、歌詞はMVの製作を担当した山下敦弘と松江哲明の強い要望により、歌詞は全編カンヌ映画祭でグランプリを受賞した作品のタイトルで埋め尽くす妙ちきりんな作りとなっています。

さっそくその歌詞をチェックしてみましょう。

歌詞の意味は、特に無いわけでは無いですけど、すべてグランプリ作品のタイトルです。タイトルの横に日本での公開年を入れてあげたくなります。

この歌詞に意味があるとしたら、山田と山下と芦田の「カンヌ映画祭に自主映画を出品する」という強い思いでしょうか。

バラエティ番組にあまり、というかほとんど出演をする事がない山田孝之の新たな一面を垣間見ることができる楽曲です。一体誰が、彼のこれほどの多彩さを理解できたでしょうか。

フジファブリックもまた、仕事に優劣を付けない、どんな仕事も丁寧に均一に、質の高い楽曲を提供し続けるヒットメーカーであることを再認識しました。

おふざけでは無い、とはいえ力が入りすぎているわけでは無く、ゆるゆるふわふわした熱意で作られた作品と言って良いでしょう。

番組内の目標に向けて作られていた映画は、紆余曲折の結果、未完のままに終わりましたが、目標自体は継続されました。そして見事にカンヌ映画祭に「正式応募」を果たしました。

私にとっては「山田孝之の歌声、悪くないよね。」というのがファーストインプレッションとなった楽曲です。

番組のDVDで楽しむのも良し、番組から離れてフジファブリックの楽曲として聞くもよし。ちなみにCDはインストゥルメンタルバージョンも納められているので、一枚で二度美味しいディスクとなっています。気になる方は、是非ともチェックしてください。