「Feel So Moon」

1993年に惜しまれつつも解散、そして、2009年に念願の活動再開を果たしたユニコーンが、2012年6月22日にリリースした14枚目のシングル「Feel So Moon」。

この作品は、大人気コミック『宇宙兄弟』のアニメ版の主題歌でもあります。

ユニコーンが生み出す浮遊感は、まさに『宇宙兄弟』の世界観そのもの。

制作段階からちょっと変わっているので是非PVも合わせてご覧ください。

【Feel So Moon/ユニコーン】○○を駆使したPVで『宇宙兄弟』を好きになる♪歌詞を解説の画像

ユニコーン、アニメとタッグを組む

まず第一に、シングル「Feel So Moon」は『宇宙兄弟』18巻、さらにムック本と同日に発売されました。

そもそも「Feel So Moon」自体が『宇宙兄弟』ありきで作られ、歌詞も『宇宙兄弟』に向けて書かれた作品なのです。

私たちがよく耳にするアニメのタイアップである楽曲は、アニメを意識しながらも、どことなく雰囲気が感じられるという楽曲が多いかと思います。

しかし、「Feel So Moon」では歌詞だけでなく、PVでも余すところなく『宇宙兄弟』という作品が全体で使用されており、ユニコーンと『宇宙兄弟』の合作に近い楽曲とも言えるでしょう。

楽曲と作品をリンクさせるPV

PVではいきなり、コミックと同サイズでパッケージ化されたCDがお目見え。

冒頭のカウントダウンでも分かるように、このPVの随所で、実際に販売されているコミックやムック本に掲載されている、漫画のコマやセリフ、ページが切り貼りして使用されています。

そして、このPVを制作するにあたり、過去の作品から抜粋されたものだけではなく、新たに作成されコミックに加えられたコマもあるそうです。

この映像内のあらゆる演出が『宇宙兄弟』に関連する作品を用い、人間の手によって組み立てられているのですが、CGを駆使したPVが当たり前の現代だからこそ、より新鮮に感じられます。

『宇宙兄弟』とは

ムッタは失業という挫折のさなか、幼い頃に弟と誓い合った夢を取り戻し、
「宇宙飛行士になる」という夢をすでに叶えていた弟・ヒビトの後を追い始める。
弟の背を追う形で、数々の困難を乗り越えて、宇宙飛行士になったムッタ。

ヒビトは日本人初のムーンウォーカーになるも、宇宙飛行士になってからはじめての大きな挫折を経験し兄をはじめとする周囲の人に支えられて、必死に乗り越える。

出典: https://koyamachuya.com/about-space-brothers/synopsis

幼い頃描いた将来の夢も、成長するとともに諦めてしまい、淡々とした毎日を送る大人になってしまったという人も少なくないでしょう。

主人公のムッタもその1人でしたが、人生のピンチをきっかけに、再び夢へ向かって歩き出します。

夢を実現させた者、同じ夢を描く仲間が互いに支え合う様子や、再び訪れる挫折に向き合う様子など共感できる部分がリアルに描かれていることも、私たち大人の心も掴んで放さない理由でしょう。

あまり知る機会のなかった、宇宙研究に携わる職業について細かく描かれているのも魅力の1つ。

漫画家・小山宙哉の作品、『宇宙兄弟』の公式サイト。漫画『宇宙兄弟(SpaceBrothers)』の最新刊・イベントなどの情報はもちろん、あらすじやムッタをはじめとしたキャラクターの紹介、NASAやJAXAで働く人たちなどが執筆した宇宙・宇宙兄弟に関するコラムを連載!

「Feel So Moon」の全容

【Feel So Moon/ユニコーン】○○を駆使したPVで『宇宙兄弟』を好きになる♪歌詞を解説の画像

歌詞その1

わぁ 足が地につかない Feel So Good
左も右もない Feel So Good 初恋のよう でもない
いつもと違う Feel So Good 空気が読めない
Feel So Good 読む空気がない

「地球は青かった」は聞いている
だけど青色にもいろいろある
知らないことだらけ 謎だらけ Feel So Moon

出典: Feel So Moon/作詞:奥田民生 作曲:阿部義晴

歌詞を勝手に解釈