cero「大停電の夜に」が震災後注目された理由とは...？歌詞の意味を解釈！【PV・コード譜あり】

「大停電」という言葉やサウンドから、大都市をイメージした方も多いと思います。

しかし、外には「夜汽車」が走っているのです。

これは、彼らの暮らす東京都のようでありながら、東京都は少し違う架空の街をイメージしているのではないかと思います。

汽車の燃料は軽油が用いられることが一般的なので、電気がなくても走ることができるのです。

この曲では、軽油ではなく石炭で動く蒸気機関車をイメージすると素敵ではないでしょうか。

都市とのコントラストがより鮮やかになり、ロマンチックでノスタルジックな気持ちになります。

そのような汽車が走り去る時には、「友達」は「楽しそう」にしていました。

しかし、その後には「淋しそう」にしています。

友達が乗った汽車を見送る時には、笑顔で送り出したのでしょう。それまでに友達同士の「普通の会話」を楽しんだのだと思います。

友達が去ってしまった後に、そのような何気ない会話や時間がとても大切に感じられたのでしょう。

それにより、「友達」はふとさみしい気持ちになったのです。

停電の静かな夜には、気持ちなどもよりはっきりと感じられるのかもしれません。

「大停電の夜」はいつもとは違って、普段は気づかないようなことにも気づくことができるのです。

それは、日常の感覚とは少し違った「不可思議」な感覚だと思います。

暗闇の中で懐中電灯を点けてホッとすると、夜の「風の冷たさ」に気づきます。

それまでは、「大停電の夜」の不思議な感覚の中で寒さを忘れていたのかもしれません。

わかりやすい言葉でつづられたある夜の風景は、どこかファンタジーのようです。

しかし、とても鮮やかに場面が浮かんできますよね。

そのため、この曲を聴くと停電の夜を思い出した方が多かったのではないでしょうか。

『大停電の夜に』のコードはCapo 2でkeyはGです。

この曲は繰り返しが多いので、覚えることは難しくないでしょう。

しかし、ギターの上音はストロークではないので、音源を聴き込んで細かい音まで研究してみてください。

参考となるコード譜を下記に記載します。

A post shared by cero.official (@cero.official) on Feb 17, 2017 at 1:27am PST

今回は、ceroの『大停電の夜に』について紹介しました。

この曲のわかりやすい言葉でありながらも、場面が思い浮かぶような歌詞が震災後の人々の心に届いたのでしょう。

それが思わぬ形でこの曲が話題を集めた理由だと思います。

この記事を読んでceroの音楽に興味を持った方は、公式サイトもぜひチェックしてみてください。