ここでいうPerfakeとは、先程の良い面ばかりの理想の世界のことです。
この楽な世界に溺れてしまった人は、抜け出す気力もない完全な奴隷となってしまいます。
奴隷のように管理される群衆は、結局行動の一つ一つが誰かの手のひらで踊らされているのです。
でも僕は他の人とは違い、この世界のことを知っています。
彼らが信じている理想の世界は、誰かによって作られた偽物だということ。
群衆がこれが人生だと信じているものも、実は誰かによって操作されているということをです。
演じる自分は偽物
見えるものばかりに頼る世界では、視覚に翻弄されて本質が見えません。
だから自分が誰かもわからないし、あなたが誰かもわからないのです。
そして僕はあなたが見えるものに依存しているということを知っています。
僕はもうこの世界とは違うところにいるので、みんなとは見えるものが違う。
そして群衆が僕だと思っているものは、僕がそう見せてるだけの偽物なのです。
脆い僕らの感情は奴隷落ちする
怪物と人間の境界線が海岸線のように
寄せては引いて砂に描いたホログラムよりも脆い
僕らの感情なんか 明白 明確に迷宮入りして
嘘?本当の嘘?本当?嘘?それって嘘?
偽?物?偽?人?ホログラムに
迷宮入りして お前の数字 教えて ねえどれ?ねえどれどれ?
教えて踊れ ねえ奴隷奴隷 教えて
僕も奴隷?
出典: Perfake Perfect/作曲:TK 作詞:TK
脆いホログラフ
僕たちは絶対に正常だとは言い切れません。
怪物とは人間の心を持たないもの、つまり犯罪者のこと。
一行目で表現されているのは、人が犯罪を犯すかどうかは非常に曖昧なものということです。
ホログラムとは光を使った記憶媒体ですが、それが砂に描いたもののようにすぐに書き換えられてしまう。
これは理想の世界で生きてきた僕らが積み上げてきた価値観・感情は、非常に脆いことを示しています。
ちょっとした変化や刺激で簡単にダークサイドに陥り、抜け出せなくなってしまうのです。
そして気がつけば手を付けてはいけないことをしている可能性がある。
そう、僕たちの感情や価値観は不安定なもので、明日にも犯罪者になっているかもしれないのです。
僕も奴隷だった
ここで、僕自身は何でも知っていると思っていたのに、実は奴隷と同じだったことに気づきます。
四、五行目の錯乱したような繰り返しは、現実に対する疑いや絶望を表しているのでしょう。
周囲の変化で僕の置かれた立場は変わってしまうのです。
すると六、七行目にあるように非常に挑発的でバカにしたような言葉を使うなど、急に人が変わってしまいます。
なんでも知っているはずの僕が、理想世界の奴隷のように不安定な感情をもっていた。
実は僕自身もまだ、理想世界にいる奴隷の一人だったのです。
支配から脱したい
もう飲み干してしまった もう追い越してしまった
目に見えるものだけの"世界現象"
Know un know お前に見えるものはない
Know un know お前に測れるものはない
Perfake と踊って Perfect めいた奴隷
脳内がもう奴隷 脳内よ戻れ
出典: Perfake Perfect/作曲:TK 作詞:TK
見えない世界現象
ここの一行目をそのまま捉えると、僕は理想の世界はもう十分に知り、その現象を作り出す側へになった。
つまり理想世界である世界現象から脱却したということが考えられます。
この世界は、目に見えるものばかりで作り上げられているんだということを理解したのです。
世界現象から脱してほしい
ただ、三、四行目にあるようにその現象の真っ只中にいる人たちは目に見えるものしか見えません。
だから本当の僕のことを見ることもできなければ、なにをやっているか能力を測ることもできない。
世界現象真っ只中の彼らは、目に見えるものに従うしかない奴隷のように洗脳されています。
脳内よ戻れとは、そんな彼らが自分の力で歩き出して自分の意志ですすめるようになる。
世界現象に浸かった奴隷から脱したほうが良いと言っているのです。
自分の道を行くのは真実なの?
絶望感のように寄せては引いて人が描いた真実の旅の世界の
理想に騙されて 明白 明確に迷宮入りして
嘘?本当の嘘?本当?嘘?それって嘘?
Perfake ? Perfect ? Perfake ? Perfect ?
出典: Perfake Perfect/作曲:TK 作詞:TK