【鯉/あいみょん】歌詞の意味を徹底解釈！望みがないのに待ってしまう理由は？どうしてこんな結末に...

「鯉」

これまでの解釈をまとめるとタイトルが「恋」ではなく「鯉」である意味も分かります。

失恋ではなく失ってしまった「もの」を大事に思って執着するその心の愚かさを笑ってみた歌。

あいみょんの歌には様々な毒が潜んでいます。

失恋ソングだからといってベタベタな共感は誘いません。

むしろ失った恋愛に執着する私をスカで笑い飛ばしました。

悲劇のヒロインという設定に浸っている私に望みをあげないで待ち続けさせているのはあいみょんです。

若さへの残酷なまでの突き放し方をこの「鯉」に見ます。

逃した魚は本当に大きな「鯉」だったのでしょうか。

小さな鮒だったかもよとでもいいたげなあいみょんの醒めた思いがあることに気付かされます。

失恋で嘆くことで、私からはあれは貴重な恋だったという思いは伝わるでしょう。

しかしその恋愛対象であるあなたの卑小さやズルさに気付くリスナーは新しい恋を薦めたくなるのです。

「待つ女」では本当の愛は獲られないでしょうから私が相応のでかい恋と出会える日を望みます。

不思議な失恋ソングであるあいみょんの「鯉」。

スカのビートで笑い飛ばしてあげるのが若い恋と失われた「鯉」へのせめてもの供養かもしれません。

ここまで読んでいただいてありがとうございました。

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