【地獄タクシー/吉澤嘉代子】歌詞＆MV解説！逃避行の行く末は地獄…そのタクシーに乗るのはあなたかも？

「罪を犯したあなたに逃げ場はない」と言われているようなフレーズ。

タクシーはどこへでも迎えに来てくれる「迎車」というサービスが魅力。

それがここでは恐ろしい描写を生んでいます。

そして、地獄タクシーは普通のタクシーと違って二度と引き返すことはないのです。

「地獄へ落ちる」と聞くと、何だか身構えるような光景を想像しがちかもしれません。

でもこんな風に「偶然乗り込んだタクシーが地獄行きだった」なんて展開だったら、すごくアッサリしていますね。

拍子抜けしてしまうと同時に、無意識に地獄に堕ちたという事実がちょっと怖いです。

自分もふと気を抜いたら地獄に堕ちてたり…なんて考えてしまいます（笑）

ここでも語呂が良すぎで「韻（いん）を踏む」どころか「ダジャレ」の領域に達しています（笑）

怖い内容をコミカルに言って見せるのが「ゾッ」とさせるのでしょう。

繰り返されるフレーズが楽曲のラストを盛り上げます…。

もう逃げることができない今、地獄の底へ向かって黙々と進むことしかできないのですね。

個性的な楽曲「地獄タクシー」はいかがでしたか？

吉澤嘉代子さんはこの楽曲のアイディアをタクシーに乗っている時に思いついたそうです。

日常の一場面からこんなに興味深いストーリーができるなんて、すごい想像力をしていますね！

彼女の自由で開放的な思考が、するすると頭に入ってきて、楽しく聞くことのできる楽曲でした。

言葉一つ一つが聞き取りやすく、美しい発音や発声をされているのも魅力です。

また、場面や役柄によって使い分ける歌声はまさに「ひとりミュージカル」。

正確には「ACE」も参加していますが（笑）

とにかく、彼女の豊かな声色が素敵だなと思いました。

OTOKAKEには吉澤嘉代子さんのヒット作「残ってる」をご紹介した記事もあります。

曲によってガラッと世界観が変わるのが彼女の魅力。

その神髄にある表現力の豊かさは変わらないのですが、「残ってる」の違った世界観もお楽しみください。

今回の「地獄タクシー」を聴いて、椎名林檎を連想した方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか？

個性的なセンスは、椎名林檎のようなカリスマ性を感じられますね。

椎名林檎の名曲「歌舞伎町の女王」もストーリー調の歌詞が魅力的。

よければ、歌詞を紹介した記事があるのでご覧ください。