薄暗がりで僕が見ていた一筋の光りに手をやって
世にも奇妙な力手に入れる
なんてある訳がないけれど

出典: one two three/作詞:KAZUYOSHI SAKURAI 作曲:KAZUYOSHI SAKURAI

「一筋の光り、奇妙な力」って、どういう意味でしょう。

ここはどう解釈したらよいのでしょうか。

スピリチュアルな力を手に入れてやるという宣言ですかね。

あるいはもっともっと力強くなるんだという意気込みでしょうか。

強気になってきたのかなあと思っても、裏切る最後の文章。

なんだ何にも意味のない戯言じゃないですか。

いや何にも意味がないはずがない。

前段落で物凄い強気になった彼のリバウンドかもしれません。

スゲー強いところを彼女に見せてやると強がっていた前段落。

しかも逆転勝ち。

でも、そういうのは妄想に近いなぁという自制心が芽生えてしまったのです。

まあ、ぶっちゃけ冷静になると、僕もそんな強い訳ないよなあという弱気心。

この部分は彼女に暴言を言われて振られたことによる冷静回帰

そして最後の結末は

本当に強くなった彼

Mr.Children【one two three】歌詞を徹底解説!アントニオ猪木の名台詞が心を打つの画像

ビデオに撮った『ショーシャンクの空に』見てからは
もっと もっと 確信に近いな
暗闇で振り回す両手もやがて上昇気流を生むんだ
大人になりきれなくて逆恨みしたけれど
うんと うんと 感謝しているんだ
愛しき人よ 君に幸あるように
もう後ろなんか見ないぜ 1・2・3!

出典: one two three/作詞:KAZUYOSHI SAKURAI 作曲:KAZUYOSHI SAKURAI

なぜ、『ショーシャンクの空に』が出てくるのでしょうか。

この映画の主人公はボロボロになりますね。

これはあくまで憶測にすぎませんが、弱いものの象徴として出しているんだと思います。

あの映画の主人公は完全な負け組だったけど僕はそうじゃないよ、ということでは。

その映画を見てからはよく意味の分からない「確信」。

少し解釈が難しいところであります。何の「確信」なのでしょう。

このフレーズ、一読しただけでは意味は分かりませんでした。

暗闇でも上昇気流を生むことができる、つまり「僕は強くなったんだ」と捉えることができる気がします。

要するに『ショーシャンクの空に』の主人公とは違うんだ、と訴えたかったのではないでしょうか。

そんな強気の「確信」なのかもしれません。

この部分、人それぞれ解釈が違ってくるのは当たり前といえば当たり前です。

私はこう解釈しました。

「暗闇で」上昇気流を起こすことができる「確信」を力強くいいきれたのではないかと思います。

この「上昇気流」。1番とは若干違いますね。

「暗闇で」上昇気流を起こすのです。

自らが獲得した自信の表れだと捉えることができるのではないでしょうか。

何とも成長しているではありませんか。

そして「大人に」から最後まで。

本当の最後の最後で成長した様を見せます。

「大人に」から始まるように自分を冷静に分析できるようになりました。

そして、そのために「逆恨み」をしていたんだと気付きます。

「感謝」のような、なんという成長ぶり。

ただ「感謝している」だけではないのです。

「物凄く」感謝していると明言します。

そして振られた相手のことを思いやる心が芽生えるのです。

物凄い感謝し、振られた相手の幸せを願う言葉がついに出ました!!

これは本心でいっているのでしょう。

そして前だけを見て生きてゆく、と堂々と宣言するのです。

最後の箇所の成長ぶりには目を見張るものがあります。

そして謎の1・2・3。

桜井さんの遊び心

曲名の謎

ここまでの歌詞でも桜井さんの遊び心がちょくちょく出てきました。

そしてラストに桜井ワールドが噴出します。

この楽曲は終わりに見せかけて、ここで終わりではなかったのです。

滑舌はいいのにいまいち誰が何を言っているのか分かりませんでした。

誰でしょう?

しかし最後の最後にイチ・ニ・サンだぁー!と迫力満点の気合が炸裂します。

ああ、アントニオ猪木さんだとすぐに得心しました。

これが【one two three】という曲名の由来でしょうか。

でも何を言っているのか判明するのには、その後何回も聴かなければなりませんでした。

で、やっと分かったのです。

アントニオ猪木さんが引退する時の、かの有名な名台詞

この台詞に心打たれ、心が打ち震えた人々はどれだけいることでしょう。

この道を行けば どうなるものか危ぶむなかれ 危ぶめば道は無し
踏み出せば その一足が道となり その一足が道となる 迷わず行けよ 行けば解るさ
行くぞー! 1、2、3、ダァー!

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/清沢哲夫

この楽曲はなぜファンの心をわしづかみにするのか

歌詞だけではない

ここまでもミスチルのファンの間では人気があると紹介しました。

桜井さんの言葉遊びと遊び心。

情けなかった男の成長過程。

最後にくるアントニオ猪木さんの、心打たれる肉声の気合。名台詞。

でも、それだけでしょうか。

もちろんただ面白いだけではそんなに人気は出ません。

メロディーラインはどうなのでしょうか?

断言できるかどうか分かりませんが、ミスチルの王道をいっているような気がします。

ミスチルの他の名曲と同じようなコード進行がミスチルの王道をいっているのです。

また「聴かせる」リズムとテンポ。

最後に

どんなメッセージを伝えたかったのでしょう

やはり気になるのがミスチルの、この楽曲を通してのメッセージです。

でも深く考えてはいけません。

今までに紐解いていって、何か心に訴えるものがありましたか。

それよりもミスチルの「軽く遊ぼうぜ」という遊び心・エンターテイメントがあるような気がします。

そんなに深いメッセージはないのではないでしょうか。

でも、歌詞はとても楽しいし、メロディーも素晴らしい。

ミスチルの、リスナーを楽しませようという心意気。

曲名もアントニオ猪木さんに因んだ、適当とは申し上げませんが、やはり「遊び心」。

そして最後にアントニオ猪木さんの心打つ名台詞。

締まっています。

そうなんです、楽しませようという意図で、深い意味はないのかもしれません。

これぞ桜井ワールドの真骨頂であるのではないでしょうか。

そしてミスチルワールドがギュツと集約されています。

だから「知る人ぞ知る」名曲なんですね。

ミスチルファンやリスナーへ

コアなミスチルファンも一般リスナーの方にもこの楽曲を聴くことをお薦めします。

歌詞の解釈を読んで、ますますミスチルが好きになったでしょうか。

当然これだけの大物バンドで有名なミスチルのことです。

OTOKAKEにもたくさんの色々な記事があります。

記事は余りにも多いのですが、お薦めの記事を紹介しますね。