この「ミ・アモーレ」で明菜さんは女性歌手では珍しい、大人のサンバ歌謡を見事に歌いこなしており、とても当時19歳だったとは思えません。
「スローモーション」でアイドル歌手として清純に可憐にスタートした彼女が、大人の歌手へと変貌した様子がよく分かります。
この曲の歌詞もこのサンバのリズムに合わせて、リオのカーニバルを舞台に、「アモーレ」といった現地語を導入することで、ムードに合わせて情熱的な歌詞の持つ意味をも巧みな歌唱力で見事に表現しています。
ラテン系歌謡曲を歌いこなすにはそれ相応のキャリアや歌唱力など複数の要素が伴わないと難しく、この「ミ・アモーレ」で明菜さんがラテン歌謡を歌いこなせたことで、アイドル歌手ではなく、彼女は大人の実力派シンガーであるという共通認識を世間に生んだのです。
「ミ・アモーレ」で魅せた中森明菜の魅力は、世代を超えて受け継がれる
最近、若い世代の間でも明菜さんの人気が高まっているそうです。類まれなる中森明菜さんの内面からにじみ出る魅力、そして色気や表現力にずば抜けた歌唱力は、いつの世の人も惹きつけて止まないのかもしれません。今のアイドルとは違い20歳にも満たない年齢ですでに成熟していた彼女の魅力は、他のアイドルにはない唯一無二のものでした。
自身も幼いころからバレエを習っており、この「ミ・アモーレ」の振り付けも明菜さんが自分自身で手掛けたそうです。この曲にあの振付があったからこそ、多くの人を惹きつけたのかもしれません。
中森明菜復活を望むファンの声が今でも後を絶たないカリスマ性
まとめ
ここまで、中森明菜の「ミ・アモーレ」のタイトルに隠された意味と、その情熱的な歌詞について徹底解剖してきましたが、いかがだったでしょうか。
今なお愛される明菜さんの魅力とは一体どんなものなのでしょう。当時、他のアイドル歌手とは、一線を隔したどこか影のあるような色気と魅力を兼ね備えた数少ない歌姫である明菜さんに今でも魅了されている人は少なくありません。
デビュー当時は、それ以前に引退していた山口百恵さんの後を引きついたような実感がありましたが、その後頭角をあらわし、彼女は歌姫・中森明菜として今でも多くの人に支持されています。
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