ドーム公演に向けた、ということで、ライブを想定しているような歌詞ですよね。

また、この歌詞吉井和哉さんが心の師と仰ぐデヴィッド・ボウイのことを想って作ったそうです。

この「ROCKSTAR」はTHE YELLOW MONKEYでもあり、デヴィッド・ボウイでもあるのでしょう。

始めようパーティー ロックのパーティ 稲妻が 星屑が
グラマラスにソウルフルブギー
髪の毛も 爆発だ

砕けて散るのもアリ じわじわ行くのもアリ

イエスタデイより応用きく トゥデイ

星いっぱいだ

出典: Stars/作詞:吉井和哉 作曲:吉井和哉

昨日は変えられないけれど、今日は何でもできるし何でもアリだよ!という感じでしょうか。

今日くらいはおとなしくしてないで騒いでいいよ!だったり、騒ぎたいだろうけどまったりしててもいいよ!だったり。

ライブを見るであろうオーディエンスも、かつての活動期とは立場も状況も違っていることを踏まえて、「それぞれ楽しんでね!」と呼びかけているようにも思えますね。


2位「Horizon」

3ヵ月連続配信リリース企画のラストを飾った「Horizon」。

THE YELLOW MONKEYの復活ツアーに密着したドキュメンタリー映画『オトトキ』の主題歌として書き下ろされました。

アルバムの中の思い出はとても愛おしくて
透けた肌色の太陽ずっと抱きしめて
カラフルなトンネルを抜けたら何があるのかな?
外からなんて何もわからないさ

出典: Horizon/作詞:菊池英昭 作曲:菊池英昭

この歌詞の特筆すべきところは、吉井和哉さんの作詞・作曲ではないところでしょうか。

ギターの菊池英昭さんが、初めて作詞作曲を担当した曲です。

THE YELLOW MONKEY吉井和哉さんだけで成り立っているのではなくて、メンバーもそれぞれに想いを抱いていた様子がうかがえますよね。

もう一度触れられるのなら
ずっと離れはしないさ
あの夏の夕立ぐらい泣いていいから
川のような道みたいに流してくれるだろう
外からなんて何もわからないさ

大丈夫僕ら君の味方だよ
そうさいつも君の味方だよ
We must go on!

出典: Horizon/作詞:菊池英昭 作曲:菊池英昭

もう完全にメンバーへのメッセージですよね。

特に、この歌詞の「君」は吉井和哉さんを指しているように思います。

そして、そのメッセージはファンへの気持ちにも繋がっているのかもしれません。

エマちゃん(菊池英昭さんの愛称)がこんな事思ってたなんて……!と、個人的には涙なしでは聴けない一曲になっています。

1位「JAM」

1996年に発売された9枚目のシングル『JAM/Tactics』から、「JAM」。

THE YELLOW MONKEYのブレイクを決定づけた曲でもありますね。

暗い部屋で一人 テレビはつけたまま
僕は震えている 何か始めようと
外は冷たい風 街は矛盾の雨
君は眠りの中 何の夢を見てる?

出典: JAM/作詞:吉井和哉 作曲:吉井和哉

やはりこの曲が1位でした。“イエモンといえばこの曲”という方も多いと思います。

眠れない夜に君を想う場面から静かに始まりますが、切々と歌う吉井和哉さんの歌声にもマッチして、聴き入ってしまうフレーズですよね。

外国で飛行機が墜ちました ニュースキャスターは嬉しそうに
「乗客に日本人はいませんでした」
「いませんでした」「いませんでした」
僕は何を思えばいいんだろう
僕は何て言えばいいんだろう
こんな夜は 逢いたくて 逢いたくて 逢いたくて
君に逢いたくて 君に逢いたくて
また明日を待ってる

出典: JAM/作詞:吉井和哉 作曲:吉井和哉

曲全体を通して、個人的なことから世の中全体の問題まで、世界はたくさんの悲しみに溢れていることが綴られています。

上に挙げた部分はよく話題になりますが、センシティブな精神状態でこのニュースを聞いて、“君に逢いたいと思った”というところまでがセットですよね。

悲しみの溢れる世界で、部屋で震えていた僕が、君に逢いたいから明日を待っている。

社会情勢や、それに対するやりきれなさを通して、君への想いを切々と歌い上げた曲だと思います。

いかがでしたか?