中島美嘉『Forget Me Not』をチェック

『Forget Me Not』について基本情報はこちら!

『Forget Me Not』といえば、和名「わすれな草」の英名です。花言葉はその名の通り、「私を忘れないで」「真の愛」「真実の友情」。

その名前をそのまま用いた『Forget Me Not 』は映画『ボクの妻と結婚してください。』の主題歌として2016年11月2日発売されました。映画の公開はそれから3日後の11月5日ですから、映画なくしてこの歌は語れないものとなっています。

 テレビの制作に通じた樋口卓治が2012年に小説『ボクの妻と結婚してください。』はリアルなバラエティ制作現場を舞台に人々の心模様が描かれていたので、実話ではないかと錯覚してしまうほどの出来栄えでした。

ボクの妻と結婚してください。
樋口 卓治
講談社
売上げランキング: 361319

映画公開の前年にすでにテレビドラマされていたこともあり、映画の筋立てはネタバレ感はいなめないものの、主題歌の担当はテレビ版の槇原敬之から変わり、キャスティングもがらりと変えてきたことから、話題はどのように小説の世界を表現しきれるかにつきるものとなりました。

ちなみに『Forget Me Not』のプロモーションビデオは映画『ボクの妻と結婚してください。』の世界観を壊さないように中島美嘉のイメージショット映画のスクリーンショットが交互に織り込まれるというもの。

言うなれば完全に映画と中島美嘉のプロモート用の映像に仕上がっています。これは何と言うのか、・・・・・・うーん、私的には中島美嘉のプロモートとしてはちょっと中途半端な感じがします。映画と中島美嘉の雰囲気があまりに違いすぎるのがそう見せるのかも知れません。

映画「ボクの妻と結婚してください。」主題歌『Forget Me Not 』Music Video

気になる歌詞を調べてみた

映画版制作の話が持ち上がってすぐくらいの段階で主題歌のオファーがあったようで、歌詞は映画の内容そのまま哀愁あふれる内容になっています。

さっそくその歌詞をチェックしてみましょう。

木漏れ日が降り注いで
悲しみにサヨナラした
こんなに今 溢れている
先のカケラ まばゆいほどに

踏み出した その一歩に
迷いがない訳じゃないんだよ
それでもただ 伝えたくて
素直に あるがままに

忘れる事のない想いを
何度も何度も紡いだよ
手に握りしめたまま

ただ笑っていたくて 抱きしめてたくて
そのすべてを今
此処にある幸せを ただ守りたいから
ひとりじゃない ねぇ 笑って

出典: http://www.kasi-time.com/item-80319.html

陽だまりに佇んでる
はにかんだ笑顔がいい
こんなに まだ感じてたい
僕は思い知る 何もいらない

踏み出した その一歩が
未来という 希望を描く
それでいい ほら 華やいでゆく明日に
巡り会えた

君と過ごしてきた軌跡を
何度も何度もなぞったよ
涙は溢れたままで

限りある時間(とき)の中 僕に出来ること
どれくらいあるんだろう
君と交わした約束 叶え続けたい
いつものように ねぇ 笑って

出典: http://www.kasi-time.com/item-80319.html

あれから僕らは互いに
信じ歩いてきたけど
傷付き すれ違ったりした
深い絆で 許し合えたよ

ただ君に触れたくて 包まれてたくて
愛していたくて
君と交わした約束 叶え続けたい
終わりじゃない

まだ笑っていたくて 抱きしめてたくて
そのすべてを今
此処にある幸せを ただ守りたいから
ひとりじゃない ねぇ 笑って

出典: http://www.kasi-time.com/item-80319.html

歌詞の意味や世界観をチェック。

歌詞の意味は相手を思う切なさ、ただそれだけが歌われています。映画の世界観を忠実に歌詞したような形です。

コメディやバラエティ番組を製作する現場を背景に、余命宣告されたテレビマンである主人公ができることは、自分の妻と子どもをまるごと引き受けてくれる妻の伴侶を探し、結婚させるというシナリオを書くことだけ。このまるで芝居じみた驚くべき構想を、それを何とか実行しようと躍起になる夫と、余命を知り主人公の気持ちをくんであげたいと思いながらも葛藤のある妻と息子の、交錯する気持ちが繊細に描かれています。 そんなことは尻目に、主人公はひたすら自分が亡き後も生きていく妻と息子の幸せを願う・・・・・・泣けて来ますね。

映画『ボクの妻と結婚してください。』について

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2016年11月5日公開の『僕の妻と結婚してください』は主演に織田裕二、妻役に吉田羊を迎え、脚本家は金子ありさが担当しています。金子ありさといえば、NHK大河ドラマ「花燃ゆ」や映画「ヘルタースケルター」など、女性を描く点に力量のある作家です。

この映画を手掛けた三宅喜重監督は中島美嘉とは2001年のデビュー作ドラマ『傷だらけのラブソング から数えて15年目の縁となりました。この話が自身の元に舞い込んだとき、彼女はこの映画と、それに合わせて作り込んだ歌について「温かい悲しい」という独特な形容詞で表現しています。

確かにこの作品、「温かい悲しい」気持ちがピッタリと言えるでしょう。作詞・作曲は『ORION』で中島美嘉を世に知らしめた百田瑠衣が担当し、アレンジャーは武部聡志という強力な布陣で織りなすバラードとなりました。

テレビ版『ボクの妻と結婚してください。』主演はウッチャンナンチャンの内村光良!