切ない恋心を歌うまふまふの「片恋」
NTTドコモとのタイアップソング
2021年3月にリリースしたまふまふの片恋。
NTTドコモのロング学割のタイアップソングとなっています。
学割ということで若い世代から共感してもらうために、片想いをテーマに制作されました。
2020年度の卒業生が過ごした3年間がリアルに映し出されています。
勉強や部活、何気なく過ごしている日々の中で恋をする男女。
中でも最後の1年間は新型コロナウイルスの影響で今までの日常が一変。
当たり前だったことが当たり前ではなくなってしまいます。
学校に行けず、家の中で過ごす毎日。
今までのように自由に恋愛ができないまま時間は過ぎていきます。
そんな姿も描いたNTTドコモが制作するWebムービー「高校1000日間の片想い」。
想い合う2人のリアルな心情にも注目です。
甘酸っぱい中にもどかしさもあり、同世代の心に刺さること間違いなしの1曲です。
男女の想いを声で歌い分ける
まふまふの最大の魅力は高低差のある音域をきれいに歌い上げる歌声。
繊細ながら、伝えたいことをそのまま歌詞にのせるメッセージ性の強さも人気です。
今回の「片恋」でも男女それぞれの心情を歌い分けています。
1番の男子目線では少し低めのハスキーボイス。
2番の女子目線ではハイトーンボイスでかわいらしく歌っています。
まるで本当の女性が歌っているかのような声色です。
そしてラストのサビでは低音と高音がきれいにデュエット。
最初からストーリーが全部つながっていて、音色が掛け合わされています。
同じ時間を過ごしている2人の男女。
少しずつすれ違いながらも、いつでも心の中にある想い。
それぞれの片想いは結ばれるのでしょうか。
では歌詞を深読みしていきます。
遠くから見る君の姿
式のあとの教室に 吹き込む春の風
友達の輪の中で 泣いてる君を遠くで見てた
出典: 片恋/作詞:いしわたり淳治 作曲:草野華余子
まず男子目線での歌詞からスタート。
低音ボイスで優しく歌い上げます。
1行目のフレーズが意味するのは卒業式です。
3年間過ごした高校生活が終わってしまいます。
毎日通っていた学校、仲良くしていた友だちとの別れの日。
楽しかったことや充実した日々を思い出すと涙が溢れます。
そんな彼女に声をかけてあげることができません。
ただ泣いている彼女を遠くからそっと見ていました。
臆病者
いつでも言える気がして 最後まで言い出せなかった
こんな意気地のないやつ 好きなわけないよな
出典: 片恋/作詞:いしわたり淳治 作曲:草野華余子
「好き」というたった2文字の言葉。
3年間もあったらいつでも言えると思っていました。
でももしかしたら彼女は想っていないかもしれない。
また今度伝えたらいいかな。
そんな言い訳ばかりしているうちにとうとう卒業式を迎えてしまいます。
結局最後まで想いを伝えられない、臆病者で意気地なしの自分。
こんな自分を彼女が好きになってくれるわけありません。
今さら想いを伝えてももう遅い…。
伝えてこなかったことへの後悔も垣間見れます。
想いは心の中に残る
伝えなければ始まらない
伝えられずに 胸の奥にしまった
叶うことのない想いは どれだけ時が過ぎて
大人になっても 変わらないから
出典: 片恋/作詞:いしわたり淳治 作曲:草野華余子
心の中にそっとしまった彼女への想い。
伝えられなかったけれど、大好きな人のことは忘れません。
好きだったという事実はずっと自分の心の中に残るもの。
大人になっても昔片想いしていたことを覚えていることはありませんか?
それと同じように大人になっても当時の想いは変わらないのです。
また、あのとき伝えておけば…。
年を取ってもそんな後悔は変わらないという気持ちもあるのかもしれません。