続いて新曲としてレコーディングされた「Swap The Flies Over Your Head」。
サビの部分はシンガロング(一緒に歌う)パートなのでライブ前に覚えておきましょう。
横山健曰く「歌謡ロカビリー」。
初期The Clashを彷彿とさせる曲調はライブでの激しいモッシュピットが予想されます。
元々は友人との食事中に思いついた歌謡曲風のメロディが元になっているそう。
「中森明菜みたいだな?」と思ったメロにロカビリーのビートを嵌めたらご機嫌なロックンロールに!
歌詞はかなり攻撃的。ある人物に対するDisソングらしいです。
「Brand New Cadillac」
横浜に突如出現したサウンドカー。
ゲリラライブの模様をPVにした新録曲はThe Clashもカバーした「Brand New Cadillac」です。
PVを見たら一目瞭然ですがチバユウスケをゲストボーカルに招いています!
チバユウスケについては説明不要かと思いますが...。
元THEE MICHELLE GUN ELEPHANT、現The Birthdayのフロントマンです。
Ken Yokoyamaでゲストボーカルを迎えるのは初の試み!
Hi-STANDARD&THEE MICHELLE GUN ELEPHANTは90年代を代表するバンド。
しかし当時はあまり接点がなかったですね。
しかしThe Birthdayとは対バンの機会の多いKen Yokoyamaだけに納得の組み合わせです。
「Brand New Cadillac」の選曲はチバユウスケのリクエスト!
ライブではもちろん横山健が歌います。
本人曰く「チバくんとの落差に期待してほしい」とのこと...。
「Soulmate」
The one companion that stuck by your side since you were born
本当のダチはお前が生まれてからずっと裏切らずに側にいるんだよ
出典: Soulmate/作詞:Tony Sly 作曲:Tony Sly
アルバムを締めくくるのはNO USE FOR A NAMEのカバー「Soulmate」です!
2012年、41歳の若さで亡くなったトニー・スライ。
FAT WRECK RECORDSの人気を支えたNO USE FOR A NAMEのフロントマン。
そして初期Hi-STANDARD時代からの横山健の盟友です。
カナダツアー中に飽きるほどに聴いた愛する曲を後世に残したかった。
そんな追悼の意味も込めて今回レコーディングされることになった曲です。
「Songs Of The Living Dead」全曲徹底解説【中編-カバー曲】
「What Kind Of Love」
「Songs Of The Living Dead」全曲解説、続いては「カバー曲編」です。
この辺りはコアなファンは音源を持っているかと思いますが...。
最初はメロコアの代名詞でもあり横山健及びHi-STANDARDのルーツ。
SNUFFの超名曲「What Kind Of Love」のカバーです!
2008年リリースのSNUFFトリビュートアルバム「Ypwavinalaaaafincha?」に収録されています。
横山健が「人生を変えた」とまでいうほど影響を受けたバンドSNUFF。
とてもカバーには聴こえませんね。
カバー曲が秀逸なのもSNUFFとHi-STANDARD及び横山健の共通点。
原曲もぜひ聴いてみてください!
「Don't Want To Know If You Are Lonely」
続くKen Yokoyama名曲カバーの旅(?)は「Don't Wanna Know If You Are Lonely」です。
後のオルタナティブ・ロック・ムーブメントに重大な影響を与えたHüsker Düのカバー。
レアトラックが並ぶ「Songs Of The Living Dead」中でも未発表の貴重な音源です。
レコーディングされたのはなんと2004年!なので14年越しのお披露目となります。
Ken Yokoyamaはこのようなレアトラックを相当ストックしているそうです。
原曲にかなり忠実にカバーされているためメロコアというよりもオルタナ。
NIRVANAやDinosaur Jr.といった90年代のUSインディーロックに近い仕上がりです。
Hüsker Düが1985年まで在籍していたSSTレコードはUSハードコアの聖地ともいえるレーベル。
少年時代の横山健もSST作品を求めてレコ屋めぐりをしたのでしょうね。