この曲を横山健は何百回カバーしているでしょう。
永遠のパンクアンセムSham69の「If The Kids Are United」です。
BBQ CHICKENSでの高速2ビートカバーも懐かしいですがKen Yokoyamaでは原曲に忠実にカバー。
実はこの曲と「Living After Midnight」のみKenco Yokoyama名義で発表されています。
というのも収録されたのが女性ボーカルに特化したレーベルコンピだったからです。
いえ、そんな変え方で騙される人はいませんので...。
ちなみに収録されたのはJun Gray Recordsの「And Your Birds Can SingⅡ」という作品。
そう、Ken YokoyamaのベーシストJun Grayが主催するレーベルです。
Junさん、この曲をレーベルコンピに入れるのをかなり渋ったという噂も...。
「Walk」
Before I knew it I couldn't go back
So far, so good
I didn't wanna go back and
It was same day after day
I couldn't take big steps 'cause
I was truly scared
Gripping to the old days
出典: Walk/作詞:磯部正文,Ken 作曲:HUSKING BEE
ここから邦楽アーティストのカバー曲が続きます。
アルバムの10曲目に収録されている「Walk」は盟友HUSKING BEEのカバーです。
第1期HUSKING BEEの1stアルバムにして金字塔的作品「GRIP」に収録されています。
実は「GRIP」のプロデューサーは横山健なのです。
というのも「GRIP」の配給元は何を隠そうPiZZA OF DEATH。
実際に「Walk」の録音現場にいた健さんはあまりの出来のよさに興奮を覚えたそうです。
(和訳)
いつの間にか戻れなくなっちまった 今はそれでいいさ
もう戻りたくはないんだ
何も変わらなかった日々に
大きな一歩を踏み出せずにいたんだ
俺は臆病すぎたから
思い出にすがっていたんだ
出典: Walk/作詞:磯部正文,Ken 作曲:HUSKING BEE
第1期HUSKING BEE解散時にリリースされたトリビュートアルバム。
「Walk」はそのために2007年に録音されたのです。
オリジナルから歌詞が少し変更されているのは健さんのHUSKING BEEへの愛情なのでしょう。
「Sayonara Hotel」
Will you come back when the winter ends?
In the spring will see you again?
I know that by then
that your hair will be long and should hide your breasts
冬が終われば戻ってくるかい?
春にはまた会えるかな?
その頃君の髪は胸元まで伸びているんだろうね
出典: Sayonara Hotel/作詞:Ken 作曲:川上つよし
シングルカットにあたり「Ken Yokoyama版をカップリングに入れたら?」という無茶振りが。
レーベルや版権やら小難しい大人の事情も気にせず無邪気に録音されたのが本作収録の音源です。
サウンドはもちろん、歌詞も英詩に書き換え内容も大幅に変更されています。
元KEMURIのMINAMI Chanのスカギターが聴けるのも楽しみの1つですね。
大人のラブソングだった原曲とKen Yokoyamaの青春の恋の歌。
みなさんはどっちのバージョンが好きですか?
ぜひ聴き比べてみてください!
「Hungry Like The Wolf」
ここからは再び洋楽カバーに戻ります。
なんとDURAN DURANの「Hungry Like The Wolf」のカバーです!
80年代に日本でも大人気だったあのDURAN DURANとKen Yokoyama...。
しかしどんな曲でも健さんが演奏すればパンクロックになるのです。
キテレツ大百科、Daft Punk、Madonnaなど様々な前科を残していますので。
元々2005年の「Fine Time 2」というニューウエーヴのカバー集のための収録した曲。
ニューウエーヴが好きでない健さんは勘違いしたという言い訳でDURAN DURANを選曲したそう。
ちなみにこのアルバム、参加陣が超豪華です。ゆらゆら帝国も参加しています。
オルタナ、サイケジャズ、ハードコア、ダブなどジャンルレスに人気のアーティストが勢揃い。
興味ある方は探してみてください。
「Hungry Like The Wolf」はKen Yokoyama初のレコーディング作。
演奏も若さに溢れています。