すぐには誘わなかった?
元メンバーを見て淋しさを覚えながらも、しばらくはソロ活動をしていた山口さん。
その理由は詳しく語られていません。
ただやはり、脱退していったメンバーをすぐに引き戻すことは難しかったのかもしれません。
しかしそれでも岩寺さんのことが気になっていたとわかります。
それは2行目後半のフレーズ。対向車とは君、つまり岩寺さんのことを意味しているのでしょう。
「対向」という言葉から、山口さんと他3名の元メンバーが完全にすれ違っていることは明らか。
方向性の違いが分かりやすく表現されていますね。
しかしそうしてすれ違う中でも目が合う、つまり心のどこかで気になっているのです。
具体的な行動を起こすまでには至っていませんが、先に待ち受ける展開の伏線ともいえそうな表現ですね。
サカナクション結成時の話?
そう 僕は迷う
服を引っ張ったりして 君を呼び止めたのは
疲れた日々の気まぐれだった
だけど 君を誘う
出典: GO TO THE FUTURE/作詞:山口一郎 作曲:山口一郎
先程の歌詞と繋げて考えれば、山口さんが岩寺さんと再び一緒に活動し始めた頃の話だとわかりますね。
岩寺さんと一緒に音楽をやることに対し、きっと迷いはあったのでしょう。
1度は同じ夢を同じ場所で目指しながら、道半ばで別れてしまった仲間です。
再び手を取り合うことへの不安・疑心はあったかもしれません。
しかしそれでも再び仲間になったのは、この先の音楽人生において互いが必要不可欠だと思ったから。
明確な根拠があったのかもしれませんし、直感的なことかもしれません。
いずれにせよ2人はまた一緒に進むことを決めましたし、これが後のサカナクションになるわけです。
山口さんは2-3行目で岩寺さんを誘った理由を語っていますが、これは本心ではなく照れ隠しでしょう。
どこかはぐらかすような態度ですが、それでも4行目のフレーズが決意の固さを感じさせますね。
タイトルの意味
明るいタイトルからは想像できない、繊細な心の揺れ動きが描かれていた本楽曲。
しかしタイトルからは、未来に向かって真っすぐに歩んでいく力強さが感じられます。
この楽曲はきっとこの先の未来、サカナクションのメンバーと一緒なら大丈夫!と歌っているのでしょう。
不安もある、きっと苦しいこともある。それでも仲間とともに未来へ向かって進んでいこう。
そんな風に力強く未来へ歩み出したサカナクション。
そんな彼らのデビューアルバムよりタイトルチューン【GO TO THE FUTURE】をご紹介しました。
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