KinKi Kids「道は手ずから夢の花」
2016年11月2日リリースの37thシングル
「道は手ずから夢の花」は、KinKi Kidsの20周年イヤー第2弾としてリリースされた楽曲です。
エスニックと和のテイストと見事に調和しており、和的歌詞がジャニーズっぽくなくてKinKi Kidsにしか歌えないのではと感じますね。
初回限定盤A・Bと通常盤の3つがあり、初回限定盤にはDVDが付属しています。
- 初回限定盤A:「道は手ずから夢の花」のMV&メイキング
- 初回限定盤B:「特典映像-花と花-」
この初回限定盤AとBのDVDはぜひとも見ていただきたいですね。
初回限定盤Aには、モノクロで幻想的なカメラワークで作られたMVと、あまりこの楽曲について公に語ることがなかったKinKi Kidsの生のコメントがメイキングに収録されていて、どういう想いをもってこの楽曲を歌うことになったのかなど真剣な2人を見ることが出来ます。
そして、初回限定盤Bには、曲のイメージである”花”に自らなろうという結論から、花に扮装して2人が暴風や雨に耐えながら歌うというコメディ要素が強い映像になっています。KinKi Kidsの面白さには定評もあり、初回限定盤Bの方が人気が高いようです。
また、カップリング曲は初回限定盤Bに「マフラー」、通常盤に「Pure Soul」と「パズル」が収録されています。
20周年イヤー第1弾は「薔薇と太陽」
ちなみに20周年イヤーの第1弾となったのは、THE YELLOW MONKEYの吉井和哉が書き下ろした楽曲です。
堂本剛がギターを弾き、堂本光一はキレッキレのダンスを披露するのですが、2人がこれほどはっきりと分かれて楽曲を披露するのは初めてではないでしょうか。
「大人になった硝子の少年」をテーマに作られたこの曲は、色気を感じられるミディアムロックチューンですね。
この楽曲を作ったのは”安藤裕子”
多彩な才能で魅了する人気シンガーソングライター
「道は手ずから夢の花」を作詞作曲したのは、2003年にミニアルバム「サリー」でメジャーデビューを果たし、独特な歌声と歌詞で人気を集めているシンガーソングライターの安藤裕子です。
安藤裕子はシンガーソングライターとしてだけでなく、女優としても活動していた時期があり長瀬智也主演の「池袋ウエストゲートパーク」や稲垣吾郎主演映画「催眠」などにも出演しています。
映画「ぶどうのなみだ」では、大泉洋や染谷将太と共演し、ヒロインのエリカ役を務めました。
自分のメイクやスタイリングなどは全部自分で行っている安藤裕子は、ファッションリーダーとしても注目を浴びていますね。
そんな彼女のデモテープを聴いた2人は「KinKi Kidsもこういう歌を歌えるようになれれば」と思ったそうです。変化の激しいメロディーライン、彼女らしい独特な言い回しも「道は手ずから夢の花」では十二分に発揮されています。
KinKi Kidsの2人も「いい意味で独特な癖のある曲」と評価していました。
「道は手ずから夢の花」の歌詞の意味を紐解く
自分の行く道は自分で作り出せ
誓えば遠のく夢の花
何処行く?
何処吹く風のように
左すれば囁く 棘のように
道の端の花よ
道は手ずから拓け
時計はただ進むばかり
僕らはただ歩くばかり
出会いは道を定めてさ
レールを繋げていく
出典: https://twitter.com/wankohina/status/889726013302644736
自分のかなえたい夢を”花”にたとえ、そこへたどり着くまでの決意を歌った「道は手ずから夢の花」。
「誓うと遠のく」というのは、夢を語っている瞬間にはそれほど意識していなかった距離感を、かなえようと心に誓った瞬間にとても遠くに感じてしまう心境のことを歌っています。
たとえば「月に行きたい」という夢を現実のものにするためには、宇宙飛行士にならなくてはなりません。宇宙飛行士になるためには、かなりの勉強や適性が必要になってきますよね。
日々過ぎていく中で、風に吹かれるようにゆらゆらと変化してうまくつかめない夢の花。
「左すれば」というのは左に行けばという意味があり、まっすぐ歩けていない姿が想像できます。
夢に向かいながらも右往左往している自分に、周りで夢をかなえ花となった者たちから、「道は自らの手で開拓していくものだ」と叱咤激励されている様子がうかがえますね。
ほぼアカペラの状態から始まるからこそ、この言葉の意味がしっかりと心に響きますよね。
ララバイラライライ
歌に合わせて
踊るように未来を創る
そしたらきっともっと何か変わる
時計は 止まらない
出典: https://twitter.com/oricon_no1_21st/status/884861270519758848
時間は常に前を向いて進んでいるものです。
歌に合わせて踊るように、ただまっすぐ歩くだけじゃなく、夢に向かって右往左往しながら生きていればターニングポイントとなる瞬間があると歌います。
今まで出会ってきたものに縛られるのではなく、それを振り払うかのように新しい出来事にチャレンジしていけばいいと言っているのではないでしょうか。