今回この2連作のCMを見るに付け、三和酒類が坂本冬美にこだわっているのはありありです。一体全体、どうしてなんでしょうか?
そもそも三和酒類はビリー・バンバン(以下、ビリバンと略します)のファンであり、長いことビリバンの楽曲をコマーシャルに使用していました。
そんな中、ビリバンの『また君に恋してる』を坂本冬美がカバーしていることを知り、そのつながりから彼女の歌う楽曲の使用に至ります。
これがまた坂本冬美=演歌をくつがえす出来栄えで、透明で憂いを含む美しい歌声から、「いいちこ」の知名度は上がるわ、楽曲への反応も大きいわの大反響を呼びます。
以来、「いいちこ」のコマーシャルと言えば坂本冬美の定石が出来上がったのでしょう。2作目もまた坂本冬美の歌声が商品を飾ることになったのです。
『片想いでいい』歌詞チェック!
顔が好みとか そんなんじゃないの
いつからか君が この胸を満たした
変わりゆく表情 揺れる髪の毛
ここから見られれば それだけでいい
片想いでいい 彼の隣りでいい
もしかして、なんて無いほど
好きだとわかるから
出典: https://twitter.com/piman_masaki/status/870594772590657536
辛くはないよ こんなに誰かを
見ているだけで 満ち足りるなんて
大きめの耳も 細い指も
見てるだけでいい ここから
出典: https://twitter.com/yuki_ai_uta/status/925084751068663808
片想いでいい 彼の隣りでいい
もしかして、なんて無いほど
好きだとわかるから
片想いでいい 僕を嫌いでいい
夢など見させないで 覚めたら嫌だから
僕の気持ちなど 知らないでいい
ぶつけたところで 病むから
出典: https://twitter.com/bomber_golden_/status/925558470643818496
片想いでいい 今のままでいい
変な動きをしなければ 全てが丸になる
片想いでいい 見れるだけでいい
何よりも怖いのは 嫌われてしまうこと
出典: https://twitter.com/bomber_golden_/status/925558470643818496
少々恋煩いも過ぎたようで、もう自虐的。ゴールデンボンバーのヒットナンバー『女々しくて』にも、同じように恋に苦しむ男の気持ちが歌われていましたが、これって2つの曲に共通する感情なのでしょうね。
愛し合う彼女と彼の姿なんてもの
想像すりゃ血反吐吐くくらいそりゃあね憎いよ
だけど何ができる?僕に何ができる?
彼女の心に僕は居ない
今のままがいいだろう?これ以上は無いよ
無理矢理他の誰かを好きになれるか?
憐れんだらいいよ
辛くないと言ってるだろう
出典: https://twitter.com/goldem_kasi/status/917417227598495744
もうこうなると自虐を通り越し、卑屈でおまけに自暴自棄、その上暴言まで吐かれて・・・・・・。逆切れされた感じ。なにこれ?という感じですよね。処置無しです。
片想いでいい今のままで いいから
出典: https://twitter.com/goldem_kasi/status/925820135000043520
それなのにこれをあのメロディーとあの歌声で歌われちゃうと、それほど歌詞のめめしさやしつこさは伝わって来ないものです。むしろ、「こういう気持ちあるある~、わかるぅ~」となるから不思議。
『片想いでいい』について
『片想いでいい』はゴールデンボンバー15枚目のシングル『ローラの傷だらけ』のカップリング曲。このシングルCDはいずれも企業とのタイアップCMソングに使われています。
2014年8月20日にリリースされ、ジャケットは真っ白、特典なしという代物でした。その結果、オリコン週間チャート初登場2位を記録するも、売上自体は伸びなかったそうです。
確かにジャケットは真っ白け。ジャケットを写真で紹介しても、何かの事故のように真っ白けです。これ、ちゃんとジャケットの写真貼ってますよ。
売上の低迷を、メンバーの一人である樽美酒は自虐的に「楽曲は特典に勝てない」と称したとか。・・・・・・世知辛い世の中になりました。