夕暮れ時に聴きたい「あなたへと続く道」
誰かに無性に会いたくなったとき。
コブクロの「あなたへと続く道」を聴いてみてはいかがですか?
心がほっこりする美しいバラード曲。
切ないメロディーが心に染みわたります。
今回は、コブクロの歌う「あなたへと続く道」について特集してみたいと思います!
もともとはカップリング曲だった!
「あなたへと続く道」は、2006年にリリースされた「君という名の翼」のカップリング曲でした。
「椿山課長の七日間」という映画の主題歌として起用された曲ですが、あまり知られてはいません。
しかし同年ベストアルバム『ALL SINGLES BEST』に収録されています。
シングルではないのにベストアルバムに収録されたということは、注目の楽曲だということですね。
一体どんなテーマの曲なのでしょうか?
「あなたへと続く道」は死がテーマ!?
「あなたへと続く道」は、大切な人と突然会えなくなる映像を見て小渕さんが作った曲だということ。
会えなくなったときは泣き崩れていても、半年後には前向きになっていたという内容だったそうです。
突然いなくなった人ということは、死を意味するのでしょうか?
タイトルに登場する「あなた」とはもしかしたら死んでしまった人なのかもしれません。
「あなたへと続く道」は、亡くなった人への想いを綴った曲なのでしょうか?
さっそく歌詞の意味に迫っていきます!
歌詞解説!苦しい別れが辛い
思い出がカラフル過ぎる
あなたへと続く道 通い慣れた歩道に
椿が真っ赤に こぼれる
出典: あなたへと続く道/作詞:小渕健太郎 作曲:小渕健太郎
「あなた」が側にいたときの何気ない風景が目に見えるような歌詞です。
椿が咲いていたあの道。
それはかけがえのないものだったと、会えなくなった今はじめて気づくのです。
もっと早く気づいていれば…。
と思ってみても、今となってはもう遅いのです。
静かに過ぎる時は 淡く切なくか細くて
途切れそうな 心知らずに 巡り巡る 風のように
出典: あなたへと続く道/作詞:小渕健太郎 作曲:小渕健太郎
あなたは大切な人を失ったことがありますか?
大切な人が突然いなくなってしまったとき、その直後はとても時間がゆっくり流れる気がします。
時が永遠に止まってしまったかのように。
それが大切な人で、今まで一緒に過ごした時間が長ければ長いほど。
涙がこぼれ落ちる時間が長く感じられて仕方がありません。
それでもいつもと同じように風は吹いているのです。
君に何があったのかなんて関係ないよと言っているかのように。
ゆっくりと、でも着実に時は過ぎていきます。
思い出すことさえも辛い
会いたくて 会いたくて 涙の海一人漕ぎ渡る
どこまでも どこまでも あなたの声 聴こえてきそうで
笑顔はまだ 思い出せないよ 苦しくなるから
出典: あなたへと続く道/作詞:小渕健太郎 作曲:小渕健太郎
あなたの大切な人がいなくなってしまうことを考えてみてください。
とても辛い気持ちになるはずです。
そんなときにこの曲を聴くと、涙がこぼれるのです。
想像しただけでも悲しいのですから、同じシチュエーションに立っている人なら誰もが共感できるはずです。
曲の主人公は、「あなた」に会えないと分かっているのに会いたくて仕方がないのでしょう。
側で笑っていたのはちょっと前のことなのに、どんな顔で笑っていたのか思い出せないようです。
いや、思い出したら辛くなるから思い出したくないと考えているのです。
今はまだ、悲しみが深すぎて何も考えることができません。
それはまだ心の中に「あなた」がいるからでしょう。