「DIVE」

2009年、46thシングルとしてリリース

【DIVE/B'z】勢いあふれるスズキ「スイフト」CMソング!予定調和を打ち破る歌詞が凄い!PVありの画像

「DIVE」は、1996年にリリースされた19thシングル「ミエナイチカラ 〜INVISIBLE ONE〜/MOVE」から13年振りとなる両A面シングル「イチブトゼンブ/DIVE」として2009年にリリースされました。

17thアルバム「MAGIC」にも収録されています。

意外ですがB'zの両A面シングルは数少なく、デビューから2018年5月現在までにリリースされた53枚のシングルの内、両A面シングルは3作しかありません。

先に上げた2作と、最新作、2017年にリリースされた53thシングル「声明/Still Alive」です。

なぜ意外に感じるのか改めて考えてみると、B'zはシングル表題曲はもちろんですが2nd Beatにとてもいい曲が多く、シングル曲以上にファンに浸透しているものが多くあります。

「Pleasure'91 〜人生の快楽〜」や「TIME」、「恋心 (KOI-GOKORO)」、「YOU&I」などがそうですね。

この辺りの曲は、ライブでもよく演奏されます。

曲の印象が強すぎて、一般的には影のような存在になりがちな2nd Beatというよりも両A面シングルのような印象を受けてしまうのかもしれません。

この「イチブトゼンブ/DIVE」は46thシングルとなりますが、オリコン週間シングルチャート1位は当然のこと、年間チャートでも6位という大ヒットに。

「イチブトゼンブ」が山下智久と北川景子主演のドラマ『ブザー・ビート〜崖っぷちのヒーロー〜』の主題歌となったことも影響しているのでしょう。

「DIVE」も、スズキ「スイフト」のCMとタイアップ。印象的なギターリフでTVの前の人々を振り向かせました。

ドラムにはチャド・スミスが参加

この「DIVE」には、ドラムにあの泣く子も黙るアメリカのロックバンド、Red Hot Chili Peppersのチャド・スミスが参加しています。

チャド・スミスは身長190㎝を超える長身。

Red Hot Chili Peppersはベースのフリーの超絶個性的&テクニカルなベースプレイで知られていますが、そのサウンドを陰から支える体格を活かしたパワフルなドラムスタイルには定評があります。

長年B'zのサポートドラマーとして活躍しているシェーン・ガラースの紹介だったようです。

シェーン・ガラースとはまた一味違った迫力のあるチャド・スミスのドラミングは、B'zの2人にとってもいい刺激になったのではないでしょうか。

ちなみにチャド・スミスは2016年にロンドン・O2アリーナで開催されたBABYMETALライブに飛び入り参加!

コープスペイントを施し、一緒にイギリスの超大物メタルバンドJudas Priestの「Painkiller~Breaking The Law」を演奏したそうですよ。

フレンドリーな一面が垣間見えますね。

PVに注目

イントロからド派手なPVですね。

爆発する炎を背にジャンプする女性ライダーがカッコいい!

このPVは、アメコミを意識して作成されたようです。

迫力ある歪んだキターサンドが生み出すリフが、耳について離れません。

このPVには、チャド・スミスは残念ながら参加していないようです。

そこだけが、ちょっと残念ですね。

「DIVE」の歌詞を考察

では、「DIVE」の歌詞に注目してみましょう。

ガチガチに予定を決めるのもいいけれど……

ラララ 何ひとつ決めずに
ラララ セキララに Dive

明日は 何やって どこで 何食べる
どれだけ 先まで 手帳に書いてるの

キミといるのは好きだけど
もうちょい未来を感じたい

ラララ 何ひとつ決めずに
ラララ セキララに Dive
ラララ キミと手をつないで
ラララ アケスケに Dive
こんなんじゃいやだもん

出典: DIVE/作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘

何事もすべてきちんと計画して、それをこなしていくタイプの方は結構多いのではないでしょうか。

事前に必要なことは全て下調べ済み、旅行などでもびっしりとスケジュールを決めて、有名観光地を巡り、観光本に載っている店で食事する。

それも一つの楽しみ方ですし、効率がいい、安心な方法といえるかもしれません。

でもたまには、気の赴くままに何も決めずぶらりと出かけて、偶然の出会いを楽しんでみるのもいいと思いませんか?

いままで通ったことのない道を通ってみる。旅行先でも、観光ルートから外れた小径に素敵な場所が存在しているかもしれません。

予定を決めなかったら時間を気にすることなく、気に入った場所で心ゆくまで過ごすことができます。

何もかもがちがちに計画して動いていたら、何だかその勢いでこの先の未来までも勝手に”キミ”の計画に組み込まれてしまいそう。

自由に、まだ可能性が残されている未来。

自分は色々な可能性を試したり、まだ未来を決めてしまうつもりはなくても、彼女の人生計画に勝手に組み込まれてしまうのはまっぴら。

決して好きじゃないとか、一緒の未来を考えていないということではなく。

縛られたくない、まだ未来を決めたくない。

そんな気持ち、誰もが持っているのではないでしょうか。

決めるのは覚悟

理想(ゴール)をめざすのは もちろんステキです
ユメなど見つからない... それもありっちゃあり

できることできないことが
そんなあっさりわかるの?

ラララ 覚悟だけ決めたら
ラララ セキララに Dive
ラララ 日付なんか忘れて
ラララ アケスケに Dive

ラララ 下手な予言はやめて
ラララ 手を広げ Dive
ラララ 消えゆくきらめきが
ラララ 香ります Dive

出典: DIVE/作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘

最終的には、人生は自分の決めたゴールに向かって歩いて行かなくてはなりません。

でも、そんな早急に、しかも誰か他人に決められたくはないのです。

たとえそれが愛する人であっても。

まだ何も始まっていない。

今は実現できていない夢でも、それに向かって努力を重ねていけばもしかしたら叶うかもしれない。

それなのに、今の現状だけを見てもう無理だと人生を決められたくはないのです。

そんな予言はいらない。人の未来を決めつける、呪われた予言。

生き方を決めて、覚悟さえ決めていたら、未来はまだ拓けていくのです。