明日が来ない世界で望むこと

2番の歌詞は、1番の歌詞ベースにしています。

例えば今夜 世界が終わり
明日が来ないとして
代償に僕が望むことは
せめて今日の ループでいいんだ
会いたい人がいる

これが“最後の夜”と“流星”
明日のない世界で
二人の声がこだまする

悲しみを抱いて 喜びを守った
どちらかを選ぶことはできないから

出典: 最後の夜と流星/作詞:河邉徹 作曲:杉本雄司

もう何度「今日」をくりかえしたのでしょうか。

それでも「好きな人に会いたい」というりょうの気持ちは変わりません。

何度も好きな人と流星を見て、自分だけが何度もその記憶を積み重ねていく。

それはとても嬉しいけれど、悲しいことかもしれません。

好きな人と記憶を共有できないという切なさを抱えながらも、この時間を大切にしたい。

そんなりょうの気持ちがあふれた歌詞だといえるでしょう。

時間も超えてしまいそうな「好き」という気持ち

Cメロでは「時計の針」というフレーズとともに、さらに切なさが加速します。

時計の針を 追い越してしまうほど
この今を集めて生きている
涙と笑顔の真ん中で
僕達は 手を繋ごう

出典: 最後の夜と流星/作詞:河邉徹 作曲:杉本雄司

流星を見ながら手をつないでいるカップルの姿が目に浮かびます。

時計の針が進むよりも早く、かき集めた今日は積みあがっているのかもしれません。

何度も好きな人と流星が見れて嬉しい気持ち。

この先の未来に進むことができない悲しい気持ち。

そうした二つの感情が混ざり合いながらも、りょうは詩織の手をつなぐのです。

物語の続きが気になるラストの歌詞

最後にもう一度くりかえされるサビは、物語のラストが気になる歌詞になっています。

これが“最後の夜”と“流星”
明日のない世界で
君のこと何度も何度も呼びかけた

涙目で笑った 君の手を握った
触れ合った温度と温度の星灯り
儚い今と 知らない君に
「明日も愛してる」こと
奇跡の下で叫ぶよ

出典: 最後の夜と流星/作詞:河邉徹 作曲:杉本雄司

最後のフレーズにある「奇跡」とはなんでしょうか?

りょうは明日を迎えることができたのか、それとも今日にとどまることを決めたのか。

物語のラストが気になる歌詞です。

もしこの曲が「流星コーリング」のラストまでを描いているのだとしたら。

そう考えると、りょうはきっと明日を迎えることができたのだと思います。

そして本当に最後の今日、最後の夜に流星を見ながら、詩織への愛を伝えたのでしょう。

まとめ

【WEAVER/最後の夜と流星】歌詞解説!ロマンティックだけど切ない…!世界が終わっても愛し続ける!の画像

「最後の夜と流星」は切なくロマンティックな世界観のラブソング

歌詞を分析してみると、短いフレーズにもその世界観がこめられていることがわかりました。

流星コーリングプロジェクトの他の曲を聞いたり小説を読めば、より深く楽しむことができそうです。

WEAVERの曲は「最後の夜と流星」の他にも、切なさがつのるラブソングがたくさんあります。

バンドにしては珍しい、ギターレスのスリーピースバンド、WEAVER。彼らの代表曲である「僕らの永遠〜何度生まれ変わっても、手を繋ぎたいだけの愛だから〜」を紹介します。「手を繋ぎたいだけの愛」という言葉が響いてくるラブソングです。

映画のタイアップになったこちらの曲も、せひチェックしてみてください!

初恋を描いた作品にタイアップした楽曲は、やはり初恋をめぐる淡く切ない思いを、言葉と音とで奏でるのです。音の紡ぎ人WEAVER(ウィーバー)の楽曲には、彼らの描く初恋の姿をかいま見ることができます。 今回はWEAVERと2014年リリースの楽曲『こっちを向いてよ』に注目しました。