aikoの「横顔」ってどんな曲?
「横顔」は『星のない世界/横顔』として2007年8月に発売された、aikoの通算22枚目のシングルです。
aiko初の両A面シングルで、「星のない世界」はゲーム「FINAL FANTASY CRYSTAL CHRONICLES Ring of Fates」の主題歌として、「横顔」はドラマ「ホタルノヒカリ」の主題歌として起用されました。
「横顔」の動画再生回数&ランキング情報
YouTubeの公式チャンネルで公開されているMVの再生回数は、ショートバージョンながらも1,765,662 回(2017年8月29日調べ)です。
また、MVの冒頭のカフェのシーンで、一緒にCDに収録された「星のない世界」が流れていることでも話題になりました。
ショートバージョンでも流れているのはわかるので、気になる方はチェックしてみてください。
チャート順位は?
オリコンチャートでは2007年9月度月間7位、2007年年間77位を記録しました。
1位じゃないの?と思う方もいるかもしれませんが、同時期に2曲、しかも、ファイナルファンタジーシリーズと人気ドラマの主題歌になるということこそがaikoの人気を証明していますよね。
aiko「横顔」の歌詞解釈
曲名の「横顔」も、どうしても「あたし」の方を見てくれない「あなた」の「横顔」をいつも見ているという内容が由来でしょう。
片思い中の人も、恋したいという人も、胸キュン間違いなしの歌詞なので、ぜひ読んでいただけたらと思います。
小さな「隙間」から溢れ出す、好きの気持ち
眠っていた心の中に
些細な些細な小さな傷
いつの間に
その隙間から溢れて来るのは
あなたの名 優しく強い目 指 髪
全てに気付かされる
出典: 横顔/作詞:AIKO 作曲:AIKO
隙のなかったはずの心に「小さな傷」ができて、「その隙間から溢れて来る」ように「あなた」への思いが溢れてくるという歌詞。
恋心に気付くのは、ほんの些細な一瞬で、気づいてしまったが最後、今まで意識していなかったはずのに、「あなたの名」、「優しく強い目」、「指」、「髪」と、思い返してはどんどん好きという気持ちが溢れてくるのです。
例えば紙などで手を少し切ってしまった時など、気づかなければ痛くないのに、意識するとすごく痛くなってくることってありますよね。
そんな風に、気づかないうちは平気なことも、相手を恋愛対象として意識しだすと気になって仕方なくなってしまうことから、恋を「傷」に例えたのでしょう。
こうした表現の仕方が冒頭からさすがと言わざるを得ませんよね。
続きの歌詞も解釈していきましょう。
気づけば「触れたい」と願っていた
出逢えたこと話をしたこと
次は触れたいといつからか願ってた
出典: 横顔/作詞:AIKO 作曲:AIKO
「あなた」と出会えて話せただけでよかったはずなのに、「次は触れたい」といつの間にか願っていた自分の感情に気がつくのです。
相手はそんなつもりで自分に接していないことはわかりきっていますし、何より自分も今までそんなつもりはなかったのです。
明確に異性として意識していると自覚した「私」の戸惑いが見て取れる歌詞ですね。
「横顔に恋をした」
起こされた想いは止まらないから
躓いても 胸は風を切って
横顔に恋をした
あたしはとても切ない
あなたをとても愛しい
出典: 横顔/作詞:AIKO 作曲:AIKO
最初の歌詞で出てきた「眠っていた心」はもう「あなた」への恋心で完全に「起こされ」てしまったのでした。
どんなに望みがなくても「あなた」と結ばれるには色んな障害があって「躓いても」、「胸は風を切って」まっすぐに「あなた」の方へと走り出しているのでした。
どんなに頑張っても、「あたし」を恋愛対象として見てくれることはありません。
それでも、自分の方を見てくれない「横顔」は自分が「恋をした」顔でもあるのです。
一生自分を見てくれなくても、その「横顔」を嫌いになれるはずがありません。
そんなやりきれない気持ちが「あたしはとても切ない」と「あなたをとても愛しい」という二言に詰め込まれているのがわかりますね。