別れがあるから今が愛しい

考えてみれば、別れのない出会いというものは存在しません。
お互いの心がすれ違い、離れていってしまうことはもちろん。
お互いに好きで大切な存在だと思っていても、環境の変化や互いの夢などの違いから別々の道を進むことになる事もあるでしょう。
そして幸運にもそうした別れが訪れなかったとしても。
いつか人の命は終わりを迎えます。
年を重ねて長く共にいた先に訪れる穏やかな別れもあるでしょう。
そして、不慮の事故や災害、病気といったもので突然別れが訪れることもあるのです。
もっと小さな別れに目を向けてみれば、もっとたくさん存在しています。
環境が変わってなんとなく疎遠になってしまった友人や、一人暮らしをはじめてそばにいることがなくなった家族。
生きていくということは、無数の別れを繰り返していくことでもあるのです。
BUMP OF CHICKENの音楽は、そうした別れの存在を常にどこかに匂わせているように感じます。
今そばにいる大切な人とは、いつか必ず離れなくてはならない時が来る。
そのことを痛いほど感じているからこそ、今という時間が愛おしいのです。
「スノースマイル」を通して感じる、僕の君へのあたたかく愛おしい眼差し。
僕が君のいない時間を過ごすのは、一週間後かもしれないし、一年後かもしれない。
あるいは遥か未来、自分も君も年を取った頃なのかもしれません。
それでもいつか、君のいない冬がやってくる。
それがわかっているからこそ、君と過ごす何気ない日々の全てが愛おしく宝物のように感じられるのです。
別れがあるからこそ、今この一瞬が愛おしくて美しい。
愛しい人と生きている今を見つめ直し、今という時間を大切にしたいと思う…。
そんな気持ちにさせてくれるのがBUMP OF CHICKENの音楽であり、「スノースマイル」という一曲なのです。

君のそばにいる今が宝物

「寄り添う」ことを大切にし続けてきたBUMP OF CHICKEN

BUMP OF CHICKEN楽曲を通してもうひとつのテーマとなっているのが「寄り添う」というあり方です。
辛いときや悲しいとき、孤独で押しつぶされそうなとき。
そんなときそばにいてくれる誰かがいれば、どんなに心が慰められ癒されるでしょうか。
けれど、実際はそんなときほどひとりで孤独に耐えなくてはならないことがあります。
そんなとき、自分達はそばにいるとそっと楽曲を通して寄り添ってくれる
BUMP OF CHICKEN楽曲には、そんなあたたかさと優しさが満ちています。
「孤独」というのが、BUMP OF CHICKENにとってのひとつの重要な要素なのかもしれません。
人生の中で必ず別れが訪れること。
寂しくて悲しく、誰もそばにいてくれない夜があること。
その寂しさやつらさをよく知っているからこそ、音楽を通してそばにいてくれる
BUMP OF CHICKENの音楽はそんな音楽です。
だからこそ、BUMP OF CHICKENの楽曲に救われたと感じる人が数多く存在するのでしょう。

別れたとしても心はそばにある

そして、BUMP OF CHICKENが教えてくれるのはそれだけではありません。
別れがあることを見据えているからこそ、別れた後も大切な人は心の中に存在し続ける。
そんなメッセージがBUMP OF CHICKENの歌からは伝わってきます。
「スノースマイル」もそのひとつ。
最後に君のいない道を、君との思い出を抱えたまま歩き出す僕。
ポケットの中にしまっておくのは、君と過ごした眩しく幸せな時間の思い出なのでしょう。
君を失っても、君と過ごした大切な思い出は自分の中で生き続ける。
その思い出がポケットの中から、僕の心をあたため続けてくれるのです。
だからBUMP OF CHICKENの曲は、別れを描いていても悲しいだけの曲ではありません。
あたたかくて、前を向くための力になってくれる。
そんな楽曲が数多く存在します。
身体はそばにいられなくても、心はいつも大切な人のそばにいる
そんなあたたかさや優しさが伝わってくる冬の歌。
それが「スノースマイル」なのです。

まとめ


最近では日清カップヌードルのCMでデジタルシングル「記念撮影」が使われています。

魔女の宅急便やアルプスの少女ハイジの「その後」を描いたCMが放映されていますね。

現在はBUMP OF CHICKEN TOUR 2017-2018 PATHFINDERの真っ最中。

冬ソング、スノースマイルも演奏されるでしょうか。

バンプの世界観にハマってしまったあなた、あわせてチェックしてみてください。

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