真夏のビーチの夕暮れを想像させる歌い出しですね。

「溢れる熱」というのは物理的に太陽光や砂や空気がむわっとしていることに加えて、恋の熱気を意味していると考えられます。

冷めないで ひと夏のHEAT
時間はあるようでないから

出典: HEAT/作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘

単純に「ひと夏の恋」のことを歌っているように解釈してもいいかもしれません。

しかし「ひと夏」を「長い人間関係から切り出した一部分」とも考えることもできます。

さらに「HEAT」を夏の熱気だけでなく、恋愛の最盛期と解釈してもいいでしょう。

つまり、恋愛で一番盛り上がっている瞬間の儚さを歌っているわけです。

僕らは 止まらないBEAT
二度と戻らぬシーズン

出典: HEAT/作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘

恋愛でいちばん楽しい時期で、お互いに夢中になっている状態をイメージさせる部分ですね。

ただ、脳髄のどこか一点で冷酷に事実を見ているのか、「二度と戻らぬ」という表現が熱を奪っていくようです。

B'zの「HEAT」はキム・ヒョンジュンへの提供曲!?歌詞&動画に迫る!の画像

HEATはひと夏のものではなく始まりの匂い

行かないで Just wanna feel the heat
遠回りしたくはないから
僕らは 今を刻むBEAT
夜空高く響く

出典: HEAT/作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘

それでも今は、この瞬間の「HEAT」や「BEAT」に夢中になるしかないのです。

未来を案ずる「遠回り」をしている場合じゃなく、今この瞬間の「HEAT」をただ感じていたいんだ

そんなひと夏の素直な感情があふれ出す歌詞です。

あの星、あざやかに見える場所まで
行ってみよう もう迷わせない
こんな日が来ることを
僕は知っていたよ
速すぎる鼓動、知られたくない

出典: HEAT/作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘

「ひと夏」で終わりの見える恋を打破して、「星」という二人の共通の目標や未来を目指そう。

つまりこの感情の高まり=「HEAT」は、二人で歩む未来の黎明だということでしょう。

儚い「ひと夏」の「HEAT」を始まりととらえてしまうところが素晴らしいですね。こういう多角的な視点をもって生きていきたいものです。

風の中ふりむいて 君の髪が揺れる
運ばれてくるソレは 夢の始まりの匂い

出典: HEAT/作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘

この歌詞だけで、女性の甘いシャンプーやトリートメントの香りにふわっと包まれたような気持ちになります。

君の香りは「ひと夏」のものではなく、二人の未来の始まりを告げる香りなのだということでしょう。

「HEAT」まとめ

B'zの「HEAT」はキム・ヒョンジュンへの提供曲!?歌詞&動画に迫る!の画像

以上、キム・ヒョンジュンが歌っても稲葉さんが歌っても素敵な「HEAT」の音源動画歌詞解釈をご紹介しました。

アーティスト同士のコラボというのは、集客のテクニックのひとつでもあり客層を広げる効果もあります。

しかし、ジャンルや世代、国を超えて音楽でひとつになることは、商業目的以上に非常に大事な意義をもつといえます。

多様性を認め合う世界、グローバル世界は、それぞれ違う経歴や強みをもった人々がひとつになって、同じ志で同じ高みを目指すことを意味するのでしょう。

そして音楽で感じる「HEAT」はその瞬間のものではなく、グローバルな未来への希望の「始まりの匂い」なのです。

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