記念すべきメジャーデビューシングル
青春時代の強烈なメッセージ
「ダイヤモンド」は、今や日本のロックシーンにおける代表バンドであるBUMP OF CHCIKENの、記念すべきメジャーデビューシングルです。
「天体観測」や「スノースマイル」など、代表的な楽曲を数多く持つ彼らのメジャーデビューシングルである「ダイヤモンド」は、ミドルテンポで、エッジが効いたギターの音が前面に出ています。
「ダイヤモンド」の歌詞は、メンバーがまだ20代だったこともあり、青春時代の突き刺さるようなメッセージ性を持っています。
それではこれから「ダイヤモンド」の歌詞を読み解きたいと思います!
Aメロ
G C G C
何回転んだっていいさ 擦り剥いた傷をちゃんと見るんだ
G C G C
深紅の血が輝いて 「君は生きてる」と教えてる
G C G C
固いアスファルトの上に 雫になって落ちて
G C G C G C G C
今までどこをどうやって歩いてきたのかを教えてる 教えてる
出典: ダイヤモンド/歌詞:藤原基央 作曲:藤原基央
最初のAメロの歌詞です。
青春時代の傷を自分自身でよく噛みしめ、生の実感をヒシヒシと感じろという、出だしから強烈なメッセージですね。
もちろん、この歌詞での「深紅の血」とは、文字通りの血液という意味合いではありません。
心に持っている傷、もしくは心に受けている傷のことです。
アスファルトに滴り落ちる血が、主人公の辿ってきた軌跡を物語ります。
ギターコードを見ると、G(ジー)とC(シー)という、初心者向けのコードが使われていますね。
Aメロ2回目
G C G C
何回迷ったっていいさ 血の跡を辿り戻ればいいさ
G C G C
目標なんか無くていいさ 気付けば後から付いてくる
G C G C
可能性という名の道が 幾つも伸びてるせいで
G C G C G
散々迷いながら どこへでも行けるんだ
出典: ダイヤモンド/歌詞:藤原基央 作曲:藤原基央
1回目のAメロより更に、自己確認としての青春のメッセージが歌われます。
目の前に広がる果てしない道(将来)への不安を取り除くかのように、「どこへでも行け」ると、主人公を鼓舞します。
ギターコードは、1回目のAメロと同じです。
Bメロ
C G C G
大事なモンは 幾つもあった
C G CG C D
なんか 随分 減っちゃったけど
出典: ダイヤモンド/歌詞:藤原基央 作曲:藤原基央
Bメロの歌詞です。
まだ短い人生の中で主人公は、大切にしているモノを削って生きてきたのでしょう。
子供から大人への過渡期がここでは歌われています。
ギターコードを見ると、D(ディー)というコードがサビ前に使われています。
このコードは、次に続くサビへの期待感を高めるのにとても効果的です!
サビ
C G Am7 G
ひとつだけ ひとつだけ その腕でギュッと抱えて離すな
C G D C GC
血が叫び教えてる 「君は生きてる」という言葉だけは
出典: ダイヤモンド/歌詞:藤原基央 作曲:藤原基央
「ひとつだけ」を繰り返すことで、この言葉の重要性が伝わります。
Aメロでも解説したように「血」とは主人公の「心の傷」のことです。
青春時代の生きている実感を「血が叫び」という形容で表しています。
「言葉」と「音」のリフレイン
2番Aメロ
G C G C
一体どれくらいの間 助けを呼ぶ声を無視してんだ
G C G C
その背中に貼り付いた 泣き声の主を探すんだ
G C G C
前ばかり見てるから なかなか気付かないんだ
G C G C G
置いて行かないでくれって 泣いてすがるようなSOS
出典: ダイヤモンド/歌詞:藤原基央 作曲:藤原基央