笑い合っていたんだよ
おもちゃに愛を捧げて
触れられざる子供達を
簡単な言葉で壊したい

娼婦が火を放った
遠くの町で誰かが死んだよ

出典: https://twitter.com/sayabashiri/status/653256709536792576

人間にも、喰種にも「愛」という感情があります。

1期の解釈で前出したように、人間と喰種の間にも愛が芽生えることもあります。

ですが、おもちゃのように、赤子の手をひねるように、壊すこともあり得ます。

「娼婦が火を放った」ことは「遠くの街で誰かが死んだ」ことと直接関係はありませんよね。

喰種が喰らった人間は、誰かが愛した人かもしれません。

人間が駆逐した喰種は、誰かが愛した人かもしれません。

愛した人は、人間かもしれないし、喰種かもしれません。

直接関係のない誰かの話なんてものは、それと大して違わないのかもしれません。

レミングスに誘われて たどり着くこの世の果て
強くはならないで 汚濁の中でサイレン鳴り響いて気が狂ったんだ

遊園地の奥でずっと待ってる
天国の構造をきみは知ってる

出典: https://twitter.com/karuma_092/status/743760903976288256

「レミングス」とは北極圏に生息するタビネズミのことで、「集団自殺する」という言い伝えのある動物です。

戦いの中に身を投じる喰種、命がけで喰種を狩る人間は、さながら死にたがりのレミングスのようでもありますね。

気が狂ったような世界の果て、憎しみ合って、争い合っても本当はなにも解決なんてしない。

「天国の構造」というのは、人間と喰種が争う「今」の世界ではない、新しい世界の基準かもしれません。

そしてそれを本当に理解できているのは、人間と喰種、どちらでもありどちらでもないカネキただひとりなのだと思います。

吐き気をのみこんだ鉄の雨降り出した
パパとママは間違えた数字はもう覆せなくなった
祈り続けてたんだろう? 造花に水を注いで

笑いあっていたんだよ その身に愛を捧げて
ひつじたちの呼吸で くだらない絵本を燃やしたい!
体に火を灯した 狂おしいほど聴こえるだろう?
いきろ、と

出典: https://twitter.com/natus_iro/status/767658509194231809

人間と喰種、喰種と喰種の争いは止みません。

ふたつの種を創り出した、あの世界のアダムとイブが間違えていたのかもしれません。

しかし、どんなに祈っても今が現実。目が覚めたら変わっていた、なんてことは無いのです。

2期(√A)では、さまざまな立場のさまざまな人物が傷つき、倒れました。

深手を負い、生死のわからない親友の身体を抱えて、カネキは敵である人間たちの元へ向かいます。

こんな争いは無意味だ、と訴えているかのように。

そして、その後カネキがどうなったのかは分かりません。

ただ、覚醒してまでカネキが戦った理由は、人間や喰種という種を越えて、間違いなく「生きろ」というメッセージを内包していると思います。

謎は深まるばかりでした

【東京喰種OP曲】1期・2期(√A)のオープニング曲をどちらもフル歌詞・映像付きで徹底解説!の画像

アニメ『東京喰種』の1期、2期(√A)OPの歌詞を筆者なりに解釈してみましたが、いかがでしたでしょうか。

伏線や謎が多い作品なので、考察や深読みをされている方もたくさんいらっしゃると思います。

考えれば考えるほどいろんな可能性が見えてくる、スルメのような作品ですよね。一通り書き終えた後も、謎は深まるばかりです。

どうぞ、いちファンのいち意見として、参考にしていただければ幸いです!

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