Reolの新曲「SAIREN」は努力を歌う1曲
2018年7月17日、Reolが新曲の「SAIREN」を配信限定でリリースしました。
この曲はNHKEテレで放送中のアニメ「メジャーセカンド」のために書き下ろされたエンディングテーマ。
アニメでは7月7日より起用されており、リリース前に耳にしていた方も多いのではないでしょうか。
主人公の心情と向き合って生まれた
「メジャーセカンド」の原作からのインスピレーションで作られたという「SAIREN」。
「主人公の心情に寄り添い、才能という漠然とした物差しと向き合って生まれた」とReolは語っています。
凡庸な才能の主人公が努力していく様がテーマになっており、これをタイトルにも反映。
「SAIREN」は才能を練るのような意味と、音のサイレンを掛けたものだといいます。
「どんな風に物語と共鳴していくのか楽しみ」というReolの言葉の通り、曲に主人公の姿が重なるような1曲になっていますよ!
ジャケットデザインはReolが担当
「SAIREN」のジャケットは、前作「サイサキ」と同じくReol本人によるもの。
フラスコやビーカーなどが並ぶ青を基調としたデザインになっています。
これは練成をイメージさせるもので、才能を練り上げていく様を表現しているのではないでしょうか。
楽曲だけではなく、ジャケットにもカリスマ的なアーティスト性が発揮されていますね!
「メジャーセカンド」とは
「SAIREN」という曲を見ていくにあたって「メジャーセカンド」にも少し触れておきましょう。
原作の漫画から数えると息の長い作品なので、「メジャー」の方は知っているという方も多いのではないでしょうか。
天才の親を持つが故の苦悩
「メジャー」の主人公、茂野吾郎は幼少期から天才として描かれていました。
そして「メジャーセカンド」は吾郎の息子、大吾にスポットを当てた作品。
大吾は吾郎と違い才能に恵まれず、それ故の苦悩が本作の見どころとなっています。
スポーツ漫画というと、主人公は大抵何か突出した才能を持っているもの。
全くの凡人を主人公に描かれるこの作品はそういった意味では斬新だと言えますね。
天才と呼ばれる人はほんの一握りの存在。
そう考えると今作は多くの人に共感を得られるものになっているのではないでしょうか。
気になる方は公式サイトもチェックしてみてください!
NHK Eテレ 毎週土曜 午後5時35分放送!
「SAIREN」の聴きどころ
「SAIREN」は重厚感のあるロックナンバー。
イントロから印象に残るのは、シンセやピアノで演奏されるテーマフレーズです。
これはサビを発展させたもので「立ち向かう姿」を連想させるメロディになっています。
歌が始まる前からなんともハイセンス。バッチリな掴みですね。
心情を描写する歌唱表現
物憂げなイメージのメロ部分と、叫ぶように歌うサビ。
葛藤から答えへと向かっていくような、力強い心情の描写を歌から感じることができます。
2番のサビでは巻き舌を絡ませた過激な表現も登場。
Reolの鼻にかかるような声質も相まって、高ぶる感情がリアルに伝わります。
この歌の振れ幅には相当な感情移入を感じさせられますね。
まるで女優のような入り込み方は、彼女のアーティストとしての特徴の一つではないでしょうか。