「太陽と埃の中で」について
まず、CHAGE and ASKAの「太陽と埃の中で」の基本情報について紹介します。
1991年1月発売の26作目のシングル
CHAGE and ASKAの1991年1月に発売された26作目のシングルが「太陽と埃の中で」です。
この曲はライブでのファンからの人気が高かったため、アルバム「SEE YA」からシングルカットされました。
「青春讃歌を作りたい」という想いが、この曲が生まれたきっかけなのだそうです。
どんなに追いかけている夢がつかめなかったとしても、諦めずに前に進む勇気が湧いていくる歌詞となっています。
この曲の最後のコーラスはレコーディングスタッフも参加しているそうで、一体感のある雰囲気がとても力強いです。
日清食品「カップヌードル レッドゾーン」や、ヤマハの「YAMAHA TT250R」のCMソングに使われて話題を集めました。
また、テレビのワイドショー番組「TIME3 タイム・スリー」のエンディング・テーマに使われるなど、高い人気を誇った曲です。
最長のロングラン作品
CHAGE and ASKAで最も売れたシングルは次の作品の「SAY YES」であることは有名ですよね。
しかし、この「太陽と埃の中で」はCHAGE and ASKAのシングルの中で最もロングランを記録した作品なのです。
TOP100に63週もランクインしたという、驚くべき記録を持っています。
アルバムからのシングルカットであることを考えると、ファンの方だけでなくCMやテレビでこの曲の魅力に気づいた方が多かったことが予想できるのではないでしょうか。
この曲が、「SAY YES」の大ヒットへの大きな足がかりとなったと言えるかもしれません。
明日ASKAの新アルバムが発売されるからか、何か規制が解かれたのか、今日沖縄のラジオで普通にCHAGE&ASKAの太陽と埃の中で、が流れた。なんか、感動したなあ。ズサッ、と、心に来たなあ、ASKAの歌声が。
— 妹尾健司 (@kenji_senoh) 2017年10月24日
アルバム「SEE YA」収録
「太陽と埃の中で」は、1990年8月に発売されたアルバム「SEE YA」にはじめて収録されました。
シングルカットされるまでに5カ月もの期間があいていながら、ロングランヒットを記録したことはあらためてすごいことだと思います。
このアルバムの先行シングルとして「DO YA DO」が発売されましたが、「太陽と埃の中で」もその候補に入っていたそうです。
また、このアルバムは、彼らにとってはじめてロンドンでレコーディングされた作品となっています。
ASKAが活動の拠点を日本からロンドンに移したことで実現し、レコーディングの準備も彼がすべて行ったというから驚きです。
サウンドやメロディーからスケールの大きさが感じられるのは、ロンドンでレコーディングしたことが関係しているのかもしれません。
歌詞の意味を紐解く
次に、「太陽と埃の中で」の気になる歌詞の意味を紐解いていきたいと思います。
追いかけ続けること
名前も国もない生まれたての元気
all rightどんな羽根をくれるの
僕らはいつだって風邪を引いたままさ
オイルの切れた未来のプログラム大事に回してる
出典: https://twitter.com/tatsuya_ktn/status/868184734815272960
この曲は、少年の時に見た夢のように、何かを追いかけ続けることの大切さが描かれています。
知らないことばかりの幼い時には、どんなことでもできるような気持ちになりますよね。
しかし、年齢を重ねていくと、その自由な気持ちがだんだんと薄れていくのではないでしょうか。
ただ、薄れていったとしても、ずっと治らない風邪を引いているように夢は体や心の中でくすぶり続けているのです。
オイルが切れて古ぼけてしまったようにボロボロになっても、いつか夢見た明日を追いかけ続けているのです。