「SAY YES」の次に出た曲が「僕はこの瞳で嘘をつく」!
オリコンで1位を獲得し大ヒット!
CHAGE&ASKAの「僕はこの瞳で嘘をつく」は、1991年11月21日に発売されました。
「SAY YES」の大ヒット後に、同じ年に発売になった「TREE」というアルバムがありました。
当楽曲も、オリコンチャートで「SAY YES」に引き続き1位を獲得しています。
シングルカットまでは、アルバム「TREE」が発売になってから1か月半ほど経っていました。
それに、カップリング曲は「TREE」のメドレーとなっていたのです。
それでも、「僕はこの瞳で嘘をつく」は81.1万枚を売り上げました。
「ズルそうに見えて優しさのあるような男性」というのがコンセプト
楽曲を作ったASKAさんによると、コンセプトがあったようです。
それは、歌詞が「一見ズルそうに見えるけど相手には害とならない優しさ」
その様なものを持ち合わせた男性といったものを書いたのだそうです。
ASKAさんもこうしたズルそうな面があるのだろうか?と想像してしまいそう。
インスピレーションを働かせて書いた詞なのかもしれませんが。
そういった、大人な歌詞にも注目してみてください。
以降より、歌詞について解釈してみたいと思います。
1番の歌詞はこうなっている!
こんなこと言えっこない…隠し通す事実
本気でこんなこと言えないよ
言葉の迷路にはまり込む
どうにも許されるわきゃないよ
あの娘の事は言えないあの娘の影は見せない
出典: 僕はこの瞳で嘘をつく/作詞:飛鳥涼 作曲:飛鳥涼
この楽曲の歌詞は、ちょっと際どい感じもするかもしれません。
主人公は、浮気または二股をしている最中であると考えられます。
彼女を裏切る行為をしていることなんて、「本気で言えない」と言っているのでしょう。
その事実を告げる言葉を飲み込み、その言葉が告げられずに彷徨っているのです。
彼女以外にも相手がいる…そんなことは許されないと分かっています。
他の女性に関しては、隠し通さなければいけない。
口が裂けても言うわけにはいかないという、強い意志が窺えます。
傷つけたくない!そんな思いがあるからこそ隠したい
推理小説を最後からめくれるような筈はない
傷のない別れなどあるわきゃないし
ただハート眠らせたい ただハート眠りたい
出典: 僕はこの瞳で嘘をつく/作詞:飛鳥涼 作曲:飛鳥涼
この部分は、言葉の選び方において実にASKAさんらしい歌詞だと筆者は感じます。
「推理小説を最後から…」の部分は、「ありえないこと」の比喩を表現しているのです。
推理小説を読むとしても、結末から読める人などいないはずですから。
恋人と別れるとなると、心に傷をつけてしまうことになる。
それを避けようとしていることがわかります。
要するに、「傷つけまい」とする主人公なりの優しさということです。
だからこそ、言うわけにはいかない。
彼女の前にいる時は、他の誰かのことは心の奥底に眠らせよう。
そして、思い出さずにいようといっているのかもしれません。
噂を信じないで…君の他に誰もいるわけがない!
噂話だよ そんな話は嘘さ
懐しそうな瞳をしながら 僕の中の秘密の事
僕の中の誰かの事・・・?
出典: 僕はこの瞳で嘘をつく/作詞:飛鳥涼 作曲:飛鳥涼
この部分では、「君のほかにも誰かいるなんてことはないよ」と言っているとも考えられます。
それは、彼女から「何かを聞いた」と言われたのでしょうか。
それとも、主人公が心の中で彼女に向けて考えているだけでしょうか。
目の前にいる彼女は、自分の瞳を見つめ秘密を暴こうとしている、そう感じられたのでしょう。