「恋のスーパーボール／aiko」は○○のCMソング！さわやかなラブソングの歌詞の意味に迫る♪

それでは、次に「恋のスーパーボール」の歌詞を紐解いていきましょう。

まずは導入部分です。

言ってしまったことを後悔して、それが頭から離れずに眠れないほど悩んでいるという内容の冒頭になっています。

「昨日のこと 明日のこと」と、過去も未来も忘れてしまいたいほどの失敗とは、一体どれほどの失敗だったのでしょうか。

ここの歌詞からは、季節が夏であることが分かります。

また眠れなくて、色んなことに意識がいってしまう様子も感じ取ることができます。

そして、サビが訪れます。

通常であれば熱を持たないところまで熱を持ってしまったかのような錯覚に囚われてしまうほど、気持ちが高ぶっている様子を感じ取ることができます。

それほど高ぶっていれば眠れないのも無理はないでしょう。

またここで「幸せ」と言っていることから、冒頭の歌詞に出てくる「失敗」は落ち込んでしまうような単なる失敗ではなく、「参ったなぁ」といった気持ちを「失敗」と表現していると考えられます。

つまり、幸せになってしまったことで、ドキドキして眠れなくて困っているのです。

そして、結局眠れないまま朝を迎えてしまいます。

また、忘れることのできないシーンを振り返る朝です。

「あなた」を見つめた時、口があんぐりと開いてしまって慌てて閉めたのか、それとも息を飲んだのか、どちらにせよ「あなた」に夢中になってハッとしたことが想像できる歌詞になっています。

そんな「あなた」に嫌われたくないという気持ちを日射しと同列に例えつつ表現しています。

また、汗を「桃色」と表現することで、全身から恋愛感情が噴き出すほど、「あなた」のことを好きになってしまっている、抑えられない想いが描かれています。

さらに、それを「夏の匂い」と表現することで、決して嫌な感じにせず、爽やかな想いに変えています。

「あなた」の前では素直になれない、そして、上手に話したり、笑ったりもできない不器用な女性の心が描かれています。

そんな自分に対して、心の中では「大丈夫」と唱えているのではないでしょうか。

「今夜をあげる」と、ドキドキするような歌詞になっています。

女性に一夜を与え、「迷いたい」と思わせてしまうほど「あなた」は魅力的な男性なのではないでしょうか。

そんな「あなた」が、いよいよ体に触れた時、例えそれが耳であっても自分が自分じゃなくなるほどに、ドキドキしてしまいます。

1番では、「幸せは怖いものだ」と言っていますが、ここでは「すぐ隣だ」と変わっています。

そうやって、どんどん「あなた」に夢中になって、身も心も委ねていく女性の心が描かれた歌詞になっています。

A post shared by @a.ik.o on Jun 13, 2016 at 3:12am PDT

いかがでしたか？

タイトルは「恋のスーパーボール」ですが、「スーパーボール」という言葉は一切出てきません。

しかし、スーパーボールと同じように気持ちが意図した方向へは向かってくれないほど、「あなた」に夢中になっており、かき乱されていることが分かる歌詞になっています。

そんな様子を上手にタイトルに落とし込んだ楽曲で、aikoの秀逸なセンスが窺えます。

健気でまっすぐな女性目線で、独特の歌詞の世界観を紡ぐaikoの楽曲。

それが色濃く表れた「恋のスーパーボール」、ぜひ聴いてみてください。