かなり具体的な内容だったサビなんですが、鉄の木が消えるとともに思考の世界へと突入していきます。
言ってることはわりと素朴なことなんですけどね。
つまり君に笑いかけられたらホレちゃいそうだってことだと思うんですよ。
でもその「ホレる」を「君の闇から抜けられない」って表現するのはかなり星野源的ですよね。
星野源の歌詞
彼は決してJ-POPにありがちな、明るすぎて誰にも寄り添えない歌詞は書きません。
ああ君と出会えたことは運命なんだ一生一緒にいてほしい的な。
ああ無邪気にな君の瞳にぼくは恋したんだ的な。
そういうのが生理的に無理な人なんだと思います(偏見)。
だから星野源の書く歌詞は、暗い部分にも焦点をあてつつ、楽しいことを見つけるような、より僕たちを勇気づけるような、そんな歌詞になっています。
ちなみに一番衝撃を受けた歌詞はこちら。
首筋の匂いが パンのよう
すごいなあって讃えあったり
くだらないの中に愛が
人は 笑うように生きる
出典: くだらないの中に/作詞:星野源 作曲:星野源
比喩尖りすぎじゃね?
走っている理由がわかるBメロ
Bm7 C#m7 F#m
とはいえ 嘘つ きの
D F#m A
妄想 ばかり で
Bm7 C#m7 F#m
いい歳 してるけ ど
Bm7 F G A
免許も ないぜ
出典: Down Town/作詞:星野源 作曲:星野源
さてここで明かされるのはAメロが妄想だったということ。
笑いかけてくる君なんていなかったのです。
そして免許もないのです。
だから走るのです。自分の足で。50万円以下の罰金をくらってしまいますからね。
ついに車を手に入れる2番
STOP 公道は無理だからね
近くの市場行って
友達の相棒借りて
ちびちび前進め
出典: Down Town/作詞:星野源 作曲:星野源
この先のコードは1番と同じなので省略しますね。
「STOP」の部分はこの曲でも一番カッコいいところで、ライブでも一瞬無音になります。
でも歌詞的には無免許運転をしないように自分を戒めている部分なんですね。
この意図された絶妙なダサさを感じ取っていただきたい。
そしてこの歌の主人公はついに車をゲットします!
でも市場?ってことは普通の車じゃなくて…
フォークリフトですね。働く車の代表格。
友達は魚屋さんとかなのでしょうか。
でも無免許なので車慣れしてなくて、ちびちび市場を進んでいます。
妄想膨らむBメロ
とはいえ 心では サングラスして
隣の足元に 片手を入れて
出典: Down Town/作詞:星野源 作曲:星野源
ここでも免許なし男の妄想が炸裂。フォークリフトに乗りながら、サングラスの伊達男を気取っています。
そして隣の席には女性がいると想像して、でその足元に手をいれちゃう…きゃっ!
皆さま、ここまですべて妄想でございます。やべーやつじゃん。この歌やべーじゃん。