想いを吠える
そんな彼らが4作目のアルバムとして出したものが「HOWLS」です。
人気TVアニメのEDテーマであった「ポラリス」も収録されている話題のアルバム。
「コヨーテエンゴースト」はそのアルバムに収録されている1曲です。
テンポの速いサウンドと繰り出されていく言葉が主人公の想いの激しさを伝えてきます。
タイトルの意味
アルバムのタイトルである「HOWLS」、これは遠吠えという意味になります。
ヒトリエのボーカルであるwowakaはタイトルに関してTwitterで以下のようにつぶやいています。
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歌はただの言葉ではありません。
いつもの日常では決して言えない想いを吐き出す一つの方法です。
今回紹介する「コヨーテエンゴースト」はまさに真っ正直に自身の想いを吠えた曲。
「あの娘」に向けた主人公の思いを受け止めていきましょう。
同じ世界か異なる世界か
異世界は1つの憧れです。
自分と違うからこそ惹かれるものがあります。
あまりに自分と異なると相手は別世界の存在だと思うこともあるでしょう。
しかし一皮むいてみれば?
そこにいるのは自分と同じ存在でしかないのかもしれません。
幽霊か人間か
終電
あの娘はイカれてる幽霊
あたしは見惚れてる
ふわり、何事も無く飛んだ
出典: コヨーテエンゴースト/作詞: wowaka作曲:wowaka
「コヨーテエンゴースト」はこの歌詞から始まります。
もう人通りも少ない夜のホーム。
怪談といえば学校ですが駅や電車に関する怖い話も多いんですよね。
終電に乗る時か降りるときかはわかりませんが周りを見渡してふと目に入ったその姿。
目を奪われてはなせなくなって。
けれども気がついたらいなくなっていた。
何処かに飛んで行ってしまったのです。
「幽霊」への恋というのは何だかおとぎ話にも聞こえます。
何かが実る恋というわけではありません。
だからこそロマンティックで惹かれてしまいます。
しかし、「あの娘」は本当に幽霊なのでしょうか?
終点
あの娘に惹かれてく運命
あたしは認めてる
どうせあの娘はイカれてる人間
人間
出典: コヨーテエンゴースト/作詞: wowaka作曲:wowaka
これは曲の2番のフレーズです。
あの娘に惹かれていく思いを止められないと歌っている主人公。
「見惚れる」「惹かれる」。
相手に夢中ということは変わりません。
しかし、1つ大きく違うところがあります。
あの娘はイカれてる「幽霊」ではなく「人間」なのです。
確かに手を伸ばせば触ることができる存在でしかありません。
人間でしかない
「幽霊」とは自分とは異なる世界に住むものです。
しかし「人間」は違います。
同じ世界に生き隣にいることができる存在です。
大切なあの娘は違う世界ではなく同じ世界に生きる人。
人間でしかないのです。