第一興商調べによる「クリスマスソングの歴代カラオケリクエスト数ランキング」(調査期間:1994年1月〜2012年12月15日)では堂々の1位を獲得しました。

男女ともに歌いやすいキーであることと、ファン以外も知る人の多い曲であることから、カラオケ受けが非常に高いバラードソングと言えるでしょう。

「いつかのメリークリスマス」歌詞考察

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切なく思い出すクリスマス

いつまでも手をつないで
いられるような気がしていた
何もかもがきらめいて
がむしゃらに夢を追いかけた

出典: いつかのメリークリスマス/作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘

「いつかのメリークリスマス」は、タイトルの通りもうすでに終わってしまったクリスマスを思い描く歌です。

サビで歌われるきらめきや手のぬくもりは、恋人とともにクリスマスを過ごしたことがある方には、ありありと思い描けるのではないでしょうか。

シンプルな過去形の歌詞が、誰しもが共感するクリスマスの情景を思い起こさせるのです。

描かれる「君」は最愛の人

君がいなくなることをはじめて怖いと思った
人を愛するということに気がついたいつかのメリークリスマス

出典: いつかのメリークリスマス/作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘

「いつかのメリークリスマス」で描かれる「君」は、自分に「人を愛すること」を教えてくれた人です。

「人を愛すること」の定義は人によってそれぞれだと思いますが、「いつかのメリークリスマス」では「君がいなくなることを怖いと思う」ことを愛と繋げて描いています。

それは、愛とは失って初めて気づくものだということを教えてくれる歌詞でもありますね。

切なくも、それを教えてくれた君に対する感謝の気持ちと一抹の淋しさを感じるワンフレーズです。

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エンディングは描かれない、悲恋の欠片

部屋を染める
ろうそくの灯を見ながら
離れることはないと
言った後で 急に僕は
何故だかわからず泣いた

出典: いつかのメリークリスマス/作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘

「いつかのメリークリスマス」では、描かれる「君」とその後どうなったのかは歌われていません。

ただ、ろうそくの灯を見ながら永遠を誓った後、意味もわからず泣いていた自分を振り返る自身のそばにもう君がいないことだけが確かです。

どんな終幕が2人の間にあったのかはリスナーの想像や、あるいはリスナー自身の失恋に重ねられるところが「いつかのメリークリスマス」の奥深い所です。

大切だからこそ永遠を願い、願いすぎるからこそやがて失ってしまう、胸が締め付けられる歌詞ですね。

今に取り残されたように佇む自分

立ち止まってる僕のそばを
誰かが 足早に通り過ぎる
荷物を抱え 幸せそうな顔で

出典: いつかのメリークリスマス/作詞:稲葉浩志 作曲:松本孝弘

「いつかのメリークリスマス」にはこれと言ってクリスマスらしい単語が多用されているわけではありません

ただ、君がいたころのクリスマスを思い描いて立ち止まる自分とクリスマスに沸き立つ周囲を、控えめに表現した歌詞が登場します。

クリスマスのイルミネーションにきらめいて、誰もが幸せそうにする背景が描かれるこのフレーズによって、孤独な自分の気持ちが刺さるように伝わってくるところが凄いですね。

「いつかのメリークリスマス」は一人の冬に

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「いつかのメリークリスマス」は、1人の冬にそっと聴くのにぴったりのクリスマスソングです。

特に、過去に幸せなクリスマスを過ごしたことのある方なら、思わず涙してしまう歌詞もあるのではないでしょうか。

クリスマスというと華やいだ印象が強いですが、こんなしっとりとしたクリスマスおすすめします。

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