【告白ライバル宣言 feat.綾瀬恋雪(CV：代永翼)/HoneyWorks】切ない歌詞を徹底解釈♪

顔が整っていることと髪が長いせいでかわいいね、女の子みたいだねって人からはよく言われるけど、恋雪にはそんな自覚はありません。

だけど、女の子にも負けちゃうくらい弱気で大人しいことには自覚があります。

人と上手くコミュニケーションが取れないことも自覚があり、ときには周りから存在を忘れられるくらい存在感のない男の子。

恋雪はそんな自分を自覚しつつも、変わろうとは思っていませんでした。

そんなとき、漫画や音楽の貸し借りをきっかけに『告白実行委員会』の主役である榎本夏樹と仲良くなります。

誰からも気にかけられることのない恋雪を見つけて、一緒に楽しんでくれる夏樹に恋をするのに時間はかかりませんでした。

それこそ歌詞にあるようにまばたきくらい一瞬の出来事だったのです。

好きな気持ちは本物だけど、君が誰を好きくらいかは知っている。

ナイトになりきれていない未完成ナイトでは、君に告白することなんてできない。

夏樹に好きな人がいることをわかっていて、それでも告白できるような自分になるために一歩を踏み出す勇気を出したんですね。

タイトルの「告白ライバル宣言」は、夏樹ではなく夏樹の好きな人に向けて宣戦布告なのでしょう。

自分を変えるためにまずは見た目から変えていこうと、美容院で髪型を変えたり、メガネではなくコンタクトにしてみたり。

元々顔が整っている恋雪はそれだけで他の人たちから注目されるほどの、かわいいイケメンに変身しました。

MVでもその様子が描かれていますよね。

色んな人に似合っているよ、カッコイイねと言われても、肝心な好きな人は振り向いてくれない。

わかっていたことではありますが、アイツに勝ち目がないことを実感してしまいます。

自分には可能性がないとわかっていても、それでも自分のために頑張る姿は勇気がもらえますよね。

可能性が0％なんてのは誰よりも自分が一番わかっている。

けれど、アイツに恋をしている君のことが好きなんだ。

本当は自分の方を向いて欲しいと思っているのに、誰かを好きな君のことが好き、なんて矛盾していますよね。

けれど恋雪は誰かを好きになる気持ちや切なさを知っています。

知っているからこそ、アイツを好きな夏樹の気持ちだってわかってしまうのです。

そんなところだってまとめて全部好き、だからこそ苦しい恋愛。

夏樹は好きな人に思いを伝えて、両思いになります。

そんな夏樹を見ていた恋雪は、失恋の切なさと共に、好きな人が幸せになったことを心から祝福するのです。

ずっと君を見ていたから、どんな気持ちで彼に告白したのかわかる。

だからこそ、こんなに胸は痛いんだけど。

好きな人の幸せを願いたいけど、エールに贈るにはまだちょっと勇気が足りない。

そんな自分にカツをいれて、背伸びしながらエールを贈る姿は、前までの恋雪ではありえない姿です。

未完成な恋愛で辛い思いをしたとしても、恋雪にとってはたくさんの初めてと喜び、そして刺激があった大切な恋愛だったのでしょう。

幸せな恋だけではない、けれどどんな恋愛にも意味があるということを教えてくれる曲なのではないでしょうか。

恋雪と似ている恋愛をしている人も、過去に経験したことがある人にもかなり刺さる内容ですね。

応援したくなるような健気でまっすぐな小雪の姿が、今作が人気である何よりの理由なのではないかと筆者は思います。

ハニワの他の曲もどれもおすすめですよ♪

ぜひ、聞いてみてくださいね！