ヒーローはアオハル0号の漫画家との会話から生まれた楽曲
ヤングジャンプの増刊号「アオハル0号」に起用されているsupercellの楽曲ヒーロー。
「アオハル0号」は「青春とヒロイン」をテーマに、全ての作品が読み切り完結となっています。
supercellのryoは「アオハル0号」の漫画家たちとの会話で作曲のヒントを得たとのこと。
昔の恋愛話などを聞いているうちに「漫画家を目指す少年」を主人公にした楽曲ヒーローが生まれました。
主人公であるいわゆる「オタク」な少年は、漫画のヒロインのような可憐な女の子に恋をします。
そしてこの楽曲はまるで漫画を読み進めるかのように、次々と恋の展開を迎えます。
前半では少年の恋い焦がれる様子が綴られている
冒頭はヒロインの女の子への一目惚れから始まる
友達と喋ってる その子の笑顔はあまりに可憐で
その姿は思い描いた漫画のヒロインのようだ
ひとめ見て恋に落ちた ホンキのホンキで好きになった
でもね 僕の容姿じゃきっと嫌われてしまう
出典: ヒーロー/作詞:ryo 作曲:ryo
笑顔の素敵な女の子に恋をして、ここでは遠巻きに彼女を見ています。
好きになってしまったけど、自分の容姿を気にしてしまい話しかけられないのでしょうか。
可憐な彼女だからこそ、見た目を比較してしまうのかもしれません。
Bメロでは彼を弱気にさせる過去が垣間見える
ほらまただ くすくす笑う声
いいんだ そんなの慣れっこだから 忘れてしまえ
だけど胸は張り裂けそうだ
出典: ヒーロー/作詞:ryo 作曲:ryo
誰かに笑われた経験から彼は自信をなくしている印象です。
さらに繰り返し体験したことが読み取れます。
ryoは学生の頃「オタクは迫害されるイメージ」があったと語っています。
ここではおそらく、オタクな少年が周りに笑われ迫害された経験を物語っています。
今の現状を受け入れたくない葛藤も渦巻いてるように見えますね。
1番のサビでは彼女への強い想いが綴られている
少年はそして出会う それはきっと偶然なんかじゃなくて
願った キミに出会えますように 何万回だって願おう いつか必ず!
けれど人はそんな奇跡 信じられるわけないと言った
出典: ヒーロー/作詞:ryo 作曲:ryo
人に笑われることに慣れてしまった状況で、少年は彼女と出会います。
ここが、冒頭で出てきた恋に落ちた瞬間のことではないでしょうか。
そして少年は、彼女との出会いをただの偶然ではないと感じます。
また彼女に出会えることを心の底から祈り、彼女と近づける奇跡を願いました。
そして2番では少年の願いが届き、物語が進み始めます。
2番からは少年と彼女の距離が縮まっていく
彼女への思いを募らせていた少年。
2番からはついに彼女との関係が進展します。
そして奇跡が起こる
少女達はささやいた
「あの子さっきからこっち見てる なんなのあれ気味悪いわ 近づかないでネクラさん」
すみませんそんなつもりじゃ…… うつむく僕に彼女の声
「私この人知ってる!」 周りは唖然 僕も呆然
出典: ヒーロー/作詞:ryo 作曲:ryo