あなたの思い出はまだ私の中に残ってる
明日が来るのを信じ続けて
明日は来るのかな?
きっとちゃんとやって来るよ
仲良しの友達 励ましくれた四つ葉の緑
出典: http://j-lyric.net/artist/a000619/l004726.html
ここの歌詞は明日=彼なのではないかと想像できます。
明けない夜はないので、明日はやってきます。
しかし、「きっと」となっているように不安も孕んでいます。
明日が来るのと同じように彼も戻ってくると信じたい気持ちと、それを励ましてくれた友の存在や勇気付けてくれた、四つ葉のクローバーが描かれています。
もし自分の周りに、そうやって別れた彼のことを思い続ける友人がいたら。
やっぱりちょっと心配になってしまいますね。
早く彼のことは忘れた方がいい、なんて言いたくもなりますが…。
彼女の一途な思いを見ていると、そんなことは言えなくなってしまいます。
だからこそ友人が出来たのは、きっと「元気を出して」とクローバーを渡すことだけだったのでしょう。
初めて見つけた今までと違うあたし
想い悩み溢れる程
眠れぬ夜迎えてばかり
あなたを好きという事だけで あたしは変わった
出典: http://j-lyric.net/artist/a000619/l004726.html
ここまでの歌詞からも受け取れるように彼女は彼が帰ってこないことで想い悩んでいます。
しかし、想い続けることで改めて好きという気持ちに気付いたり、彼との思い出を反芻したり。
一緒にいるだけでは、疎かになっていまいそうなことにも気付けるのも事実です。
彼といた時の彼女は、きっととても幸せだったのでしょう。
失った今自分がどれだけ彼のことを好きだったか、身に染みて実感している部分もあるようです。
彼女はもしかしたら、自分がこんなに彼のことを好きだということに初めて気づいたのかもしれません。
またそれと同時に彼がいないことで、自分がこんなにも不安になってしまうということを。
自分がこんなにも弱くて、寂しがりな人だったということを。
誰かを好きになることで、自分の弱い部分を知ってしまう。
その経験は、きっと恋をしたことのある大勢の人々が実感したことのあるものなのではないかと思います。
あなたの記憶を頼りに寂しさを乗り越えて
雨が邪魔しても 乾いた指先に残る
あなたの唇の熱 流れた涙が冷やした
触れてしまったら 心臓止まるかもと
本気で考えた 暑い夏の日
ひたむきに光を探してた
出典: http://j-lyric.net/artist/a000619/l004726.html
ここでその彼との想い出を呼び起こします。
あなたの唇に触れることができた時間を思い出し、残っていたはずの感触や熱は悲しみの涙によって冷めていってしまいます。
出会った最初は、手を繋いだりするだけでもドキドキしていたはずなのに。
時間が経ってしまったことで、忘れてしまいそうになることや気持ちが離れそうな瞬間。
それももちろん訪れることもあるのではないでしょうか。
それでも前向きに彼と過ごした、楽しかった思い出たちを頼りに、ひたむきに待っていようという気持ちが表れています。
最後まで彼女は彼を待ち続けて
距離は遠くなってもまだ別れは訪れないから
遠い遠い見たことのない
知らない街に行ったとしても
離れ離れじゃないんだから あたしはこうして…
出典: http://j-lyric.net/artist/a000619/l004726.html
別れを経て、自分の手の届かない遠いところに行ってしまった彼。
しかしそれはいわば、物理的な距離の別れといったところでしょうか。
遠く離れてしまったとしても、彼の思い出が完全になくなってしまうわけではありません。
逆に言えば彼のことをずっと覚えている限り、彼と彼女の完全な別れの時は訪れないのでしょう。
「離れ離れじゃない」というのは思い出の中で、そして、心の中で彼は居続けているということを表現していると考えられます
物理的な距離は離れていても、心の中ではあなたに会える。
しかし、心の中で会えてしまうからこそ、好きという気持ちから逃れることは出来ず、こうして待ち続けてしまうわけです。