いやあ、「大人」をおもんばかる余裕なんて、あの年頃にはないはずですが。

少なくともぼくにはなかったですよ。自分のことで手いっぱいですから。

「半分大人」と謙遜できる尾崎豊は、ぼくに言わせれば「十分大人」。

何のために生きてるのか解らなくなるよ
手を差しのべて おまえを求めないさ この街
どんな生き方になるにしても
自分を捨てやしないよ

出典: 十七歳の地図/作詞:尾崎豊 作曲:尾崎豊

たとえ自暴自棄になったとしても、ブレない自分を持っている。

自分は「手を差しのべ」るほうであって、「おまえを求め」るほうではない。

憐れみは乞わない。自分の足で立って生きる。自分の頭で考えて生きる。

なんてしっかりした青年なんだ!声に出して世間様に聞かせてやりたい!

あ、だから尾崎豊はシャウトするのか。叫ばずにはいられないわけだ。

彼の死が早すぎたとは思わない

ぼくはときどき考えることがあります。

みなさんも考えたことがあるはずです。

尾崎豊が今生きていたらどうだったか?

そんなときぼくは、自分に言い聞かせることにしています。

あれでよかったのだ。きれいなまま天に召されてよかったのだ。

人様より早く大人になりすぎたのだから仕方がない。

彼が疎外感を感じなければ、もっと長く生きられただろうけど。

でもそんな尾崎は尾崎じゃないよね?さてみなさんはどう思います?

「十七歳の地図」は尾崎豊の初PVが作られた楽曲!強く生きる意志を描いた歌詞を解説!同名アルバム収録曲の画像

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