「愛という名の欲望」の余波

過渡期にあったクイーン

クイーン【愛という名の欲望】歌詞を和訳&解説!小さくてクレイジーなものって?振り回されてしまう男心の画像

「愛という名の欲望」の後、アルバム「ザ・ゲーム」が発表されました。

ごった煮で雑食、そんなクイーンの音楽性が極まった作品です。

フレディ・マーキュリーは過去に自分がやったものをなぞるような真似がしたくなかったといいます

アルバムとしてのまとまりという印象は「オペラ座の夜」「華麗なるレース」とは違った印象。

過去のクイーンのどのアルバムとも似ていないアルバムです。

アメリカ合衆国での売上はクイーンの歴史上で一番多いのですが絶頂期というより過渡期の作品でしょう

アルバムではかつては禁じ手だったシンセサイザーも使用して論議を呼びます。

さらに続く「地獄へ道づれ」のメガ・ヒットに恵まれて次回作もブラック音楽の影響を濃くしました。

この変化についていけない旧来のファンが離れていきます。

クイーンのツアーは好調ですがアルバム・セールスは落ち込んでメンバーもバラバラ。

映画「ボヘミアン・ラプソディ」で描かれていることがすべて史実とは限らないです。

それでもグループの停滞や混迷の色は確かにあったなと想い返します。

「愛という名の欲望」から「地獄へ道づれ」へのヒットの連続の中でちょっとしたひび割れが起きたのです。

クイーンの華麗な歴史の中で栄華と混迷の境にある不思議な時期の作品が「愛という名の欲望」。

しかし楽曲自体に宿るロックンロールへの憧憬は純真なものです

あのジョン・レノンに曲を書かせる気力を沸かせたのですから本物の音楽だけにある力が漲っています。

そして映画「ボヘミアン・ラプソディ」の影響で新しい世代に受け継がれてゆきました

何度目かのクイーン・フィーバーはまだ醒めることを知りません。

この機会に「愛という名の欲望」をご紹介できて幸運でした。

ここまで読んでいただいてありがとうございます。

OTOKAKEで振り返るクイーンの軌跡

アルバム「ザ・ゲーム」収録のメガ・ヒット曲

OTOKAKEにはクイーンの関連記事がたくさんあります。

中でもアルバム「ザ・ゲーム」収録のもうひとつの全米No.1曲をご紹介。

ジョン・ディーコンの才能が開花した「地獄へ道づれ」

この曲の不穏な歌詞世界を深掘りします。

「静かなるクイーン」ジョン・ディーコンの人柄にも触れました。

ぜひご覧ください。

クイーン史上最大のヒット曲「地獄へ道づれ」。アルバム「ザ・ゲーム」に収録されたこの曲はクイーンらしからぬディスコ・サウンドで賛否を呼びます。ベースのジョン・ディーコンがこの曲に託した想いを深読みしていきましょう。

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