シンガーソングライター Aimer

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世界観という言葉を聞いて、どんなアーティストを思い浮かべますが?

複数のバンドのフロントマンを務める川谷絵音さん、クリープハイプの尾崎世界観さん、RADWIMPSの野田洋次郎さん、amazarashiの秋田ひろむさん、凛として時雨

サウンドを聴いただけで”〇〇らしい”と感じたり、”この人にしか歌えない”と思わされたりするのに対して、世界観という言葉がよく使われますね。

今回紹介させて頂くAimerさんも独特の世界観も持ったアーティストの1人だと思います。

唯一無二の歌声

Aimerさんは、非常に独特な歌声を持っています。

音楽の世界観は、曲が中心になって作られていることが多い気がしますが、Aimerさんは歌声で世界観を作っているシンガーの1人です。

Aimerさんの今の歌声は、かつて喉の酷使によって声が出なくなったのが始まりです。

痛めた喉を治療し、手に入れたのが今の歌声です。ですが、治療によって声帯が完治して訳ではなく、今も不完全なままなのです。

そんな完成されていない、どこか危うさも感じるAimerさんの歌声は独特な世界観を作り出しています。

4thアルバム「daydream」を発表

【insane dream/Aimer】ディレクションは〇〇が担当!コーラスも?歌詞の意味に迫る!の画像

2016年9月に4thアルバム「daydream」をリリースしました。クレジットを覗いてみると、非常に豪華な名前が並んでいます。

ONE OK ROCKのTakaさん、RADWIMPSの野田洋次郎さん、andropの内澤崇仁さん、スキマスイッチ凛として時雨のTKさん、阿部真央さんなど。

先ほど世界観の件で述べたアーティストの名前も沢山並んでいます。

様々なアーティストがAimerさんの歌声に惚れ込み、プロデュースを手がけることになりました。

2017年のCDショップ大賞では、大賞を獲得した宇多田ヒカルさんの「Fantôme」に続く準大賞を受賞し、話題を集めました。

「insane dream」

【insane dream/Aimer】ディレクションは〇〇が担当!コーラスも?歌詞の意味に迫る!の画像

ONE OK ROCK Takaによるプロデュース

これから紹介させて頂く「insane dream」ONE OK ROCKのTakaさんがプロデュースした楽曲です。

記念すべき10枚目のシングルとしてリリースされ、「daydream」の1曲目を担う楽曲でもあります。

Takaさんは作詞、作曲のみでなく、自身もコーラスとして参加しています。

サビや間奏で聴こえてくる力強い歌声は、Takaさんだとすぐに分かりますね。

Takaさんは「daydream」で4曲の楽曲制作、2曲のプロデュースに関わっています。

ONE OK ROCKライブにAimerさんがゲスト登場したこともあり、非常に交流が深いようです。

MVも独特な世界

「insane dream」のMVにも独特な世界観が漂っています。

MVに出演している俳優だけでなく、制作、監督なども全て海外の方が担当したようです。

日本っぽくないMVなので、幻想的な世界を感じますね。Aimerさんの歌声もMVの世界にピッタリだと思います。

歌詞解説

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「insane dream」の歌詞は、何度も試行錯誤を繰り返し作られました。

歌詞の言葉数は少なめで、とても洗練されています。

また記憶をつきさす 焼けた匂い
もう呼吸もできない

目眩がするような黒い太陽
息継ぎの痛みを

出典: insane dream/作詞:Taka,aimerrhythm,Jamil Kazmi 作曲:Taka

記憶は何かと何かの結びつきで覚えていることが多いです。語呂合わせで年号を覚えるのはまさに結びつきですよね。

焼けた匂いを感じた時、いつかの記憶が蘇ってきます。焼けるということは酸素が減り二酸化炭素が増えます。

過去に焼けた匂いを感じた時、息が苦しくなる経験したように、焼けた匂いを感じるたびに嫌な過去を思い出してしまいます。

黒い太陽という言葉から”黒煙”をイメージしました。

歌詞の冒頭を聴いて、火事を連想させる言葉が多いと思いましたが、本当に火事がテーマなのかも知れません。

何とか生き延びようと汚い空気を吸い、苦しくなるのです。