現実が妄想に侵食されているのか。
現実こそが皮を被った妄想そのものなのか。
境界線は溶け出し、曖昧になります。
そこに真実も嘘もないのかもしれません。
コードはEmとDの繰り返しです。単純な構成だからこそ、凛として時雨のアレンジ能力の高さに改めて驚きます。
8よりも16ビートを意識すると、メロディに上手くはまります。
Em C G D Em C G D
灰色と紫のフリをしている僕にだけ 少し夢を見させて
Em C G D Em C G D
目を閉じるからあの色を見せて 揺れる紫色のDISCO SKY
Em C G D Em C G D
もう少しだけ見えない所で 揺れる紫色のDISCO FLIGHT
出典: DISCO FLIGHT/作詞:TK 作曲:TK
誰かにだけ都合の良い現実を見せられるならば、「夢」を見させてほしい。
「夢」は、見る人にとっては「真実」です。
救いを願うと共に、強烈な憤りが伝わってきます。
コードは繰り返しですが、前半と後半でコードチェンジのタイミングが違うので、注意して下さい。
具体的にはEm→Cに移るタイミングで、後半より前半のほうが一拍遅いです。
このため、サビの入りが若干変拍子っぽく聴こえます。
イカレタ僕はね 世界と消えるの
感情に入り込んだ空のリズムは TIME 溶け出していく
誰もいなくなった空の裏側に FLIGHT 溶け出していく
世界を見下ろして体が透き通っていく 揺れる意識を見失う
目を閉じるからピストルを僕にだけ 浮かぶ紫色のDISCO SKY
もう少しだけ見えない所で 揺れる紫色のDISCO FLIGHT
出典: DISCO FLIGHT/作詞:TK 作曲:TK
「DISCO FLIGHT」の歌詞を読んでいて感じるのは、「逃避」するような表現が目立つということです。
「目を閉じる」、「世界と消える」、「少し夢を見させて」。
ですが、一見弱々しくも聞こえる言葉の裏を返せば、目に見えないものも含めた真実をごまかしたくない、という燃えるような激情が現れます。
胸を張って「間違っている」と言うほど、世界は混乱に包まれていない。
けれど、気づかないところでゆっくりと世界が腐敗していくなら、それを見過ごせるほど盲目ではない。
真実に向かう欲求と衝動こそ、凛として時雨の魅力なのでしょう。
「灰色」は存在証明の消失への危機感、「紫」は動脈と静脈が交差する、すなわち「生命」そのものであるように感じます。
「DISCO FLIGHT」の弾いてみた動画
凛として時雨は、その独特の存在感と楽曲のクォリティの高さで、特にバンドを組んでいる人の間で絶大な人気を誇り、それ故「弾いてみた動画」が数多く存在します。
ちなみに上の動画は知らない人ですが、再現性が高かったので貼ってみました。0:40辺りにメガネをかけるところが個人的にツボでした。
人気の理由
凛として時雨のフレージングは、良い意味で「派手」です。
耳につく特徴的なフレーズが多いのが、人気の理由でしょう。
特にギターを弾き始めたばかりの頃は、コードを地味に練習するより、一発で「それっぽい」フレーズを練習するほうが、後々のモチベーションにも繋がります。
特に「DISCO FLIGHT」のイントロのギターリフは、コツをつかめば比較的簡単に演奏でき、再現しやすいのでおすすめです。
最後に
今回は凛として時雨の「DISCO FLIGHT」の歌詞やコードをご紹介しながら、世界観に触れてみました。
2018年にバンド結成15周年を迎えた凛として時雨。
まだまだ、私たちに新たな衝撃を与えてくれそうです。
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