「Kiss & Cry」はシングル「Beautiful World/Kiss & Cry」に収録

悩む人々に力を与える曲

【Kiss & Cry/宇多田ヒカル】歌詞の意味を考察!衝撃のイントロとパンチの効いた歌詞が抜群!の画像

「Kiss & Cry」は2007年にリリースされたシングル「Beautiful World/Kiss & Cry」に収録されています。

翌年リリースされたアルバム「HEART STATION」にも収録されました。

「Kiss & Cry」で歌われている対象は、家族恋愛をしている人苦境の中でもがいている人などです。

そんな人達に対して、宇多田ヒカル流のくだけた話し言葉で軽快に温かく励まし、挑戦するよう勇気づけています。

また、Cメロでは宇多田ヒカル自身を見つめるかのような歌詞も登場。

自らを鼓舞して奮い立たせようとする姿がかっこよく、惚れ惚れとしてしまいます。

曲の始まり方が斬新な点にも注目しながら、まずはMVを御覧いただきましょう!

まるで映画のオープニングのように始まるMV

月を舞台に青い地球が視界から消えていくアニメーションで始まるMV

盛大なファンファーレが聴こえてきて、映画配給会社の流すオープニングを観ているような錯覚を覚えます。

まるで公開になった映画を観に映画館に来ているかのような臨場感です。

ドキドキとワクワクが高まった後に聴こえてくるのは、ドラムだけのリズムトラック。

バスドラのドドッ、ドッ、ドッ、という重低音がさらに期待感を高めます。

宇多田ヒカルのボーカルが入れば、それに管楽器がレスポンスする展開に。

サビではこだまするようなボーカルの効果が入れられていて面白い演出です。

また、シンセサイザーからは宇宙的で近未来を思わせる旋律も聴こえてきます。

Cメロでは落ち着いた曲調になり、緩急が付けられているところも映画作品のようです。

日清カップヌードルとのコラボで壮大なスケール感に

MVで印象に残るのは、大友克洋の名作『AKIRA』を連想させるアニメーション。

曲に合わせて口の動きや映像の切り替えが同期されており、クールでスタイリッシュな印象です。 

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Kiss & Cry
日清食品『カップヌードル』TVCM「FREEDOM」シリーズテーマソングとして、「This Is Love」に引き続いて起用された。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/Beautiful_World/Kiss & Cry

「Kiss & Cry」は月を舞台にしたSFアニメ「FREEDOM」日清カップヌードル、宇多田ヒカルのコラボレーション。

遊び心と制作者の意欲が伝わってくるMVは現代アートのように刺激的で、パンチがあります。

宇宙へ行けるのはまだ限られた人間にとどまっており、一般人が行くのはもう少し先の話になりそうです。

しかしアニメ「FREEDOM」を観ると現実味が感じられ、月まで行った気分になります。

宇多田ヒカルは「Kiss & Cry」の中でどんな気持ちを歌詞に表現しているのでしょうか?

それでは、気になる歌詞を取り上げて解説していきます!

恋愛はすべての人を変える

恋をすればみんな大差ない

【Kiss & Cry/宇多田ヒカル】歌詞の意味を考察!衝撃のイントロとパンチの効いた歌詞が抜群!の画像

不良も優等生も先生も
恋に落ちれば同じよね

出典: Kiss & Cry/作詞:宇多田ヒカル 作曲:宇多田ヒカル

話し言葉で誰かに確認するかのように始まる「Kiss & Cry」。

恋という視点ではどんな立場の人も皆平等です。

恋をすれば感情に振り回され、メッセージ1つで泣いたり笑ったり疑ったり...。

頭の善し悪しや社会的地位は関係なくなります。

告白が成功して交際に発展しても上手く進む保証はなく、突然音信不通なんてことも...。

身も心も捧げて夢中になっていた恋の相手を失うというショック

しょうがないと気分を切り替えようとしても、ふられれば傷つき、回復するにも時間が必要です。

プライドが高い人間ほどへこむことになるかもしれません。

今は目の前の恋に夢中