3曲目は3rdシングルの「君はロックを聴かない」です。
タイトルを聴いただけで”君”がどんな人なのか、綺麗に輪郭が浮かんできます。
埃まみれ ドーナツ盤には
あの日の夢が踊る
真面目に針を落とす
息を止めすぎたぜ
さあ腰を下ろしてよ
出典: 君はロックを聴かない/作詞:あいみょん 作曲:あいみょん
Aメロ後半の歌詞になります。
恐らくあいみょんさんの音楽を聴いている世代の人は、ドーナツ盤に針を落とす経験すら無い人がほとんどです。
きっとこの楽曲に出てくる登場人物は全く違う人種の2人です。
でも自分の好きな人には、自分の好きなものを知ってもらいたいという願望があるのでしょう。
”息を止めすぎたぜ”という男口調なのが、リスナーの心をグッと掴んでいます。興奮、胸の高鳴りまで感じられる歌詞だと思います。
4.「マトリョーシカ」
あいつの全てを知り尽くし
尻に敷いてしまいたいわ
良い子のふりしたマトリョーシカ
2つ目の顔を見せましょうか
出典: マトリョーシカ/作詞:あいみょん 作曲:あいみょん
4曲目は「マトリョーシカ」です。
誰もが持っている人間の2面性のようなものを歌った楽曲です。曲調からもやや怪しげな印象を受けました。
愚痴だけを書く匿名のアカウントのように、誰もが裏の顔を持っているはずです。
掲載したのはAメロの歌詞ですが、聴いた瞬間に少しだけゾクッとしました。
5.「ふたりの世界 」
それはFコードそれはGコードそれはDコード
私が教えたギターは 今どんな感じ?
私あなたがいつもコンビニで買う
コーヒーは分かってたつもりなのに
間違えちゃったことがショックで
今日は寝れないみたい
出典: ふたりの世界/作詞:あいみょん 作曲:あいみょん
個人的に良いなと思った歌詞は、2番のAメロです。
ギターを教えた話や、コーヒーを間違えただけで寝れない話など、かなり個人的な歌詞です。
こっちが恥ずかしくなってくるような歌詞ですが、生活感が見えてくる素敵な歌詞で、”幸せとは?”という歌詞に答えてくれているような気がしました。
6.「いつまでも 」
「死んだ友達がさぁ」って語れば売れんのか?
結局この世の表現ってのは
同情だけで成り立ってんのかなぁ
出典: いつまでも/作詞:あいみょん 作曲:あいみょん
音楽に対して真剣に向き合いたいという強い意志が感じられます。
綺麗事のように感じる歌もあるのは確かです。ですがそれに対してここまでストレートに指摘したシンガーはいないのではないでしょうか。
Aメロからグサッと突き刺さるような歌詞で、とても印象に残っています。