サビのリフレインパートです。
自分たちの恋愛がうまくいかないのはあなたのせい。
あなたが変わらないから。
この二人、結局どうなるのでしょう。
このパートは、中森明菜の歌唱の特徴がよく出ているところです。
特に最後の「するわ〜」は、特徴ある明菜ビブラート。このビブラートができればかなり明菜っぽく歌えます。
『十戒(1984)』を歌う中森明菜って?
この歌は中森明菜が歌うからこそ生きてくる歌です。
デビュー曲『スローモーション』では恋に恋するウブな少女を歌います。
2枚目のシングルでは、罪を犯した未成年者を表すタイトル『少女A』をふてくされた無表情で歌唱。
この『少女A』でブレイクしますが、3枚目のシングル『セカンド・ラブ』で再び恋に悩む内向きな少女を歌います。
シングル発表のたびにイメージが変化していく中森明菜を決定づけたのがこの『十戒(1984)』。
男性に「グズな坊や」と言い放つ女性を歌って、自立した強い女性のイメージを確立しました。
自分で決める強さ
中森明菜には自分のことは自分で決める強さがありました。
デビュー当時から、楽曲だけでなく、衣装、メイク、振り付けにまで関わっています。
今では当然のように行われるセルフプロデュースのさきがけ。
当時のアイドルは言われるままにすることが当然でした。
アイドルだけではありません。女性であれば周囲に合わせ言いなりになる、素直であることが良しとされた時代。
自分の意見をはっきりと主張する女性アイドルが現れました。
女性も自分の思いや希望を言ってもいいんだということを示してくれたのが中森明菜だったのです。
中森明菜のターニングポイント
驚異の大ヒット
女性の社会への鬱屈した気持ちや男性への眼差しが、時代の気分とともによく表されているこの楽曲。
オリコン週間1位を獲得しただけでなく、当時あった数多くの音楽賞を総なめにしました。
当時の人気ランキング番組『ザ・ベストテン』『ザ・トップテン』の両方で1位を2回獲得しています。
セールスはなんと61万枚以上。
ゴールドディスクを達成し、NHK紅白歌合戦にもこの歌で出場しています。
中森明菜をテレビで見ない日はないという大ヒットでした。
アイドルからアーティストへ
花の82年組アイドルを紹介!
中森明菜がデビューした1982年は多くのアイドルを生み出した奇跡の年!
現在も活躍しているたくさんのアイドルがデビューしました。
男性アイドルは、シブガキ隊(現在は解隊、ソロ活動)、渡辺徹、ツッパリでデビューした嶋大輔。
女性では、小泉今日子、早見優、松本伊代、ドラマで大ブレイクの堀ちえみなど。
OTOKAKEには、1980年代のアイドル記事もたくさんあります。
ぜひ、チェックしてください。
ここでは、3人の女性アイドル記事をご紹介します。
【渚のはいから人魚/小泉今日子】夏の名曲にズキンドキン☆歌詞を徹底解釈!紅白歌合戦のお宝映像も! - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
永遠のアイドル、小泉今日子が1984年にリリースした懐かしの名曲「渚のはいから人魚」。若き日の小泉今日子のプロフィールをふくめ、この曲のこと、また歌詞について徹底解釈します。
【時をかける少女/原田知世】時を超えて愛される一曲がセルフ・リメイクで再び注目が集まる?!歌詞を解釈 - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
朝ドラ「半分、青い。」にも出演中の原田知世が、自身の代表曲「時をかける少女」をセルフカバー。去年はこの曲で「Mステ」にもカムバック。再び話題沸騰中です。
【セーラー服と機関銃/薬師丸ひろ子】歌手デビュー作!歌詞に迫る!出世作である同名映画の主題歌に起用♪ - 音楽メディアOTOKAKE(オトカケ)
映画ファンだけの”薬師丸ひろ子”をアイドルに押し上げた『セーラー服と機関銃』。”薬師丸ひろ子”主演の映画と主題歌の歌詞に迫ります!
無料で音楽聴き放題サービスに入会しよう!
今なら話題の音楽聴き放題サービスが無料で体験可能、ぜひ入会してみてね