『飛行機』の歌詞をピックアップ!
男も女も老いも若きも、恋をする人の心にじっくりと、時にはザクッと染み込んでくるaikoのラブソング。
今回ご紹介する『飛行機』も例外ではありません。
マイナーコードが続く歌い出しから、開放感満点のサビに向けた展開が心をつかむこの曲。
おもちゃ強盗のボス降臨!
思い込みが恋を壊す
「自分らしさ」について考えたことはありますか?
その答えは誰が握っているのでしょうか。
私らしさはあなたの隣に
気付かない所なのこうゆうものって
「君は君らしくいて 忘れないで」
出典: 飛行機/作詞:aiko 作曲:aiko
「自分らしさ」というのは自分にしか分かりません。
例えば好きな色の服を選んだときに「あなたらしいね」と言われると嬉しくなります。
では、あまり着ない色の服を選んで「あなたらしくない」と言われると、どうでしょう。
あなたは私の何を知っているの!と怒り出したくなる方がいるかもしれません。
この曲の「あたし」は交際相手に「俺といると君は駄目になる」なんて言われたのでしょうか。
自分が彼女ののびのびとした生き様を阻害している、というようなニュアンスですね。
しかし、この考えは全く勝手な考えであり、彼女は納得していません。
彼女にとって何が大切なのか。付き合っていたにもかかわらず彼は何も分かっていないのです。
何がどうしたの?小さな灯は
音もなく声もあげず消えてった
出典: 飛行機/作詞:aiko 作曲:aiko
どうしてそんな考えに至ったのか。彼女は彼を問いただしたい気持ちでいっぱいだったのでしょう。
しかし、問いただしたところで彼の気持ちが変わるとは思えないのです。
背中を向けた彼がもう一度こちらを向いて手を伸ばしてくれる可能性は限りなくゼロに近い。
そう思うと何も言えず、「分かって欲しい」という強い思いは心の中で風化するのを待つ以外にありません。
ずっとうまくいくはずだった
あなたもあたしも少しずつ大人になって
同じ道を辿っていると一人思い込んでた
出典: 飛行機/作詞:aiko 作曲:aiko
若い男女と比較して、大人の男女はあまり喧嘩をしません。
喧嘩をする暇もないのかもしれませんし、無駄に争いたくないという方もいるでしょう。
あるいは、喧嘩になるような火種がない、という場合もあります。
火種がない=上手くいっていると思っていたのがこの曲の「あたし」です。
大人になり喧嘩もせず平和な日々を過ごしていたため、このまま一緒にいられると思っていたことでしょう。
結局、彼も彼女も思い込みや勘違いをしていたことが分かります。