登場人物は?
白衣を着て大きな虫眼鏡で何かを見つめる男性。
研究者か何か、なのでしょうか。虫眼鏡で蛇の動きを凝視しています。
氷でできた弦楽器を奏でる女性。
氷像を大きな鋸で作成する彫刻家のような人物。
白い羽のような衣装をまとった女性。
女性というよりも、あまりにも人間とかけ離れていて妖精のようにも見えます。
この通り、どこから集まったのかどのような人物なのか、何人なのかが全くわかりません。
現実離れした人々が次々と登場する幻想的なMV。
これらのメンバーの行動が、恐らく年齢制限を設けさせたのでしょう。
ティザー映像だけではどのようなストーリーか不明ですが、なおさらフル尺が楽しみになりますね!
不思議な世界観の中で、蛇の緑色だけが唯一生々しく生き物らしさを出しています。
この蛇も印象に残るアクセントとして良い効果になっています。
ここにも注目!
バンドの演奏にも見逃してはならないポイントがあります。
それはベースSINの演奏している姿。
これまで指弾きがメインだった彼ですが、このMVでは珍しくピックを使っているのです。
この楽曲のための音の作り方に拘りがあったのでしょう。
その音色にも耳を傾けてみてください。
不思議な構成
こちらのティザー映像、通常のティザーとは少し違うようです。
通常は、演奏シーンとアーティスト名や楽曲名などの情報のシーンはくっきり分かれています。
例えば、演奏→楽曲情報→coming soonというような流れはシンプルでわかりやすいです。
このティザー映像はそんな固定概念を覆します。
アーティスト名や曲のタイトルなどの情報が映像の中に突然現れるのです。
それもまとまっておらず、演奏と演奏の間に挟まれていたりします。
バンドの演奏、楽曲情報、不気味な登場人物が描くストーリーが点で散らばっているのです。
一歩間違えると、情報がばらついていてわかりづらい。と思われる可能性もあります。
しかし、そのどれもがうまくまとまって目に焼き付いて離れないほどどれもかっこいい。
どのシーンにおいても「もっと続きが見たい!」と思わずにはいられないのです。
大胆と思いきや、巧みで繊細に作られているのでしょう。
これぞ才能、としか言いようがない映像です。
INNI VISIONとは
こちらのかっこいい映像を制作したのは、INNI VISIONです。
これまでも複数のSiMの映像を手掛けています。
INNI VISIONが手掛けたSiMのMV
異国の世界観を表現した映像が特徴的です。
洋風な世界観が多い映像作家だと思っていましたが、珍しく舞台はアジア。
電柱にぶら下がるスニーカーは縄張りを表す印と言われています。
危険なエリアに入り込んだような、スリルとロマンを感じられるストーリーです。
こちらはヨーロッパが舞台
レゲエパンクのメロディと、ヨーロッパの世界観のミックスに圧倒されます。
マスクをつけたダンサーやペスト医師のようなドアマン。
小物の使い方が本当に素敵ですね。
グラフィックとバンドメンバーが合体したシーンもあり少々ファンキーな印象です。