『MAP OF THE SOUL : PERSONA』
「ユング 心の地図」を想起させるタイトル
『LOVE YOURSELF』の完結から1年を待たずに新たなフェーズに移行したBTS (防弾少年団)。
それが2019年4月に発表された7曲入りEP『MAP OF THE SOUL : PERSONA』です。
アルバムタイトルが「ユング 心の地図」から取られているらしいこと。
さらにはRMの楽曲『Intro:Persona』のMVの背景に並ぶ様々な心理学用語。
これらの理由でARMYの間では本作に関して様々な解釈論争が巻き起こっているのです。
ミステリアスなタイトルが並ぶ
『MAP OF THE SOUL : PERSONA』に隠されているであろう謎。
それはギリシャ神話の神々や小宇宙を表現した曲名にも顕著です。
『花様年華』、『LOVE YOURSELF』のようにシリーズ化が容易に予測できる本作。
これはまだ序章なのでしょう。
今回は新しいフェーズへ移行したBTS(防弾少年団)の魅力に迫る第1弾!
EP作品のリード曲である『Boy with Luv』に注目してみようと思います。
『Boy with Luv(feat.Halsey)』
US新世代のディーバ「Halsey(ホールジー)」をフィーチャー!
『Boy with Luv』のMVの冒頭、カメラは気怠そうな映画館の売り子を映しだします。
キャンディを舐めるオレンジ髪が印象的な女性、どこかで見覚えがあるのでは?
実は本作には『Badlands』で全米を沸かしたニューカマーHalsey(ホールジー)が出演しているのです!
1994年生まれのHalseyはBTS(防弾少年団)とは同世代。
ジャンルにとらわれない音楽性が高く評価されているUSを代表する新世代シンガーなのです。
年上の女性への憧れが歌われる『Boy with Luv』。
そのフックでHalseyが重要な要素を担っているのはお聴きいただければ分かるでしょう。
「小さなものたちのための詩」
少年の成長を描いた物語
『Boy with Luv』の原題は『작은 것들을 위한 시』。
これは和訳すると「小さなものたちのための詩」となります。
このことからも本作がただの甘いラブソングではないということがハッキリと提示されているのです。
歌詞をよく聴くことで分かるのは『Boy with Luv』が少年の成長を描いた物語であること。
しかし本稿執筆時(2019年5月)現在では日本語盤の発表はありません。
MVを徹底解説!
素敵すぎるパステルカラーの世界観
「Persona」という看板を掲げたネオンカラーの映画館を中心として物語が描かれる『Boy with Luv』。
MVをご覧いただいた時、もっとも印象に残るのは一面を彩るパステルカラーの素敵な世界観です。
JIMINやV、RMの髪色はともかく、舞台となる映画館、衣装、背景に至るまで原色で埋め尽くされています。
その世界観はまるで彼らの夢の中を覗き見しているようです。
しかし彼らはなぜ『Boy with Luv』の舞台に映画館を選択したのでしょう?
その他にも空から降りてくるソファ、巨大ピアノの上でラップをするSUGAなど謎のシーンに溢れています。
特にARMYの間で噂になっているのがある映画へのオマージュを捧げているという説です。
まずはMVの気になるシーンごとにその内容を解説していこうと思います。